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2025.10.18

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時給1000円「おっさんレンタル」が中年を救う?58歳スタイリストが描く、おじさんたちの明るい未来


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「セカンドキャリアのリアル」とは……

巷でじわじわと認知度を高めている「おっさんレンタル」というサービスをご存知だろうか。文字通り、1時間1000円で“おっさん”をレンタルできる異色のサービスは、開始から14年経った今もなお需要が衰え知らずだ。

「おっさんたちのためにもやめられない」。
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こう語るのは、自らサービスを立ち上げ、全国展開へと広げた創業者の西本貴信さん。自身のレンタル件数だけでも3000組を超えるという。

ファッションプロデューサー・スタイリストとしても活躍する西本さんの、ユニークなキャリアとサービスの本質に迫った。

【写真12点】「“おっさんレンタル”は中年を救う?」の詳細を写真でチェック
話を聞いたのはこの方!

西本貴信●1967年生まれ、大阪府出身。おっさんレンタルCEO。ファッションプロデューサー・スタイリスト。百貨店のディレクション、大手スタイリスト事務所のエグゼクティブプロデューサー、大学・専門学校での講師活動、パーソナルスタイリングなど幅広く携わる。2012年より1時間1000円でなんでも依頼を受けるサービス「おっさんレンタル」を開始、現在では全国展開を行う。


ファッション好きが高じて22歳で単身渡米

今でこそ「おっさんレンタル」の代表としてメディアに登場している西本さんだが、“本業”はファッションプロデューサーやスタイリストである。

ストリートファッションが盛り上がる前の80年代終わりに、西本さんは22歳でバイヤーを志し、単身アメリカへと渡った。



「高校生の頃からファッションは好きで、バイヤーをやろうと思って渡米したんです。当時アメリカはシュプリームの前のユニオンや、スケーター、サーフブランドとか“横乗り系”が主流でしたね。

ロスにいたんだけど、知人にビバリーヒルズの富裕層の人たちを紹介してもらって、『ちょっとスタイリングしてよ』と言われてやってみたらウケたんですね。その頃、日本人がそういうのをやると結構ウケたんですよ。古着の卸しもしていました」。

アメリカで7、8年スタイリストとして活躍したのち、帰国。国内でのキャリアは百貨店が主なフィールドとなった。

「当時はアメリカ帰りの業界人もあまりいなかったし、自分自身のブランディングができていました。百貨店全館のディレクションや広告関係のビジュアルなどをしばらくやっていました。その後は大学でファッションを教える講師もしましたね」。



十分に活躍していたが、そんな中でもモヤモヤと感じることがあったという。

「おっさんレンタルを始める少し前に、パーソナルスタイリングを始めていたんです。TPOに応じてウェアをセレクトしたり、個人の方のスタイリングをしてました。

でも、見た目はメイクやファッションでキレイにできるけど、本質的には内面やメンタルが変わらないと、結局は変わらないんだなと気づいたんです」。
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