【初秋】大人アメカジは「爽やか&クリーン」が定石
男はいつの時代も武骨なものに惹かれるもの。しかし街で着るとなれば、やはり適度な調整が必要だ。そんなときに頼れるのが、ユーロヴィンテージのワークジャケットである。
鈴木さんが手に取ったのは、色落ちの効いたグレートーンの一着。
Tシャツ=古着 パンツ=19SO サンダル=エルニドフリップ サングラス=アヤメ
「色味と生地の薄さが、夏の終わりから秋にかけてちょうどいいんです」。
そう語る鈴木さんが合わせたのは、アメカジ定番のミッキーマウスのリンガーT。

「ジャケットがグレーなので、ワーク特有の野暮ったさはほとんど感じません。リンガーTを合わせても過度に懐古的にならず、トーンを揃えることで全体が自然に馴染みます。Tシャツのネック部分の挿し色もいいアクセントになりますね」。

さらにボトムスに選んだのは、ワーク感のあるダブルニー仕様の白パンツ。
「ダブルニーなのでワークっぽさはありますが、生地は薄手の8.5オンスのコットン。実はこれ、ビーチパンツをベースにした一本なんです。見た目はタフなのに、実際に着ると軽やか。そのギャップが今回のジャケットともリンクしていると思います。ワーク系を好む男性は多いですが、寄せすぎると暑苦しくなる。だからこそ、淡いトーンのジャケットに白パンはちょうどいいバランスだと感じています」。

軽快で爽やかな白パンは、ブーツよりもビーサンやスニーカーと相性抜群。ただし同トーンでまとめるとシンプルすぎるので、足元に差し色を効かせるとスタイリングが引き締まる。
大人でも、夏には少し大胆な一本や定番から外れたアイテムに挑戦してみるのも悪くない。そして秋は、落ち着いたダークトーンではなく爽やかな一着を取り入れてみるのも新鮮だ。
いい歳になると新しいスタイルに不安を感じるかもしれない。だがそれは着こなしでカバーできる。鈴木さんのコーディネイトが、良きお手本となるはず。
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訪れたのは……「ジャンティーク内田商店」
「ジャンティーク中目黒」のオーナー、内田 斉さんが2019年、地元にオープンさせた2号店。“ジャンク”と“アンティーク”を掛け合わせた造語が由来の店名に違わぬバラエティに富んだラインナップを誇り、今では希少となったアイテムも多数。メインとサブのふたつの空間で構成され、後者では新品も取り扱う。
住所:群馬県高崎市貝沢町1315-3営業:11:00〜19:00休日:無休HP:https://jantiques19u.buyshop.jp/