アルコールより「果糖ぶどう糖液糖」に要注意
──さきほど、脂肪肝の原因は糖質の摂りすぎ、早食い、運動不足とお話しされましたが、脂肪肝の原因は脂っこいものの食べ過ぎやお酒の飲み過ぎが原因だと思っていました。違うんですね。ひと昔前までは「脂肪肝の主原因はアルコールにある」とされていました。でも、よっぽどの量を飲まない限り、お酒で肝臓が悲鳴をあげることはない。それよりも、糖質のとりすぎが原因になっているケースが何倍も多い状況で、肉や脂っこいものはまったく控える必要はないくらいです。
──そうなんですか……! あくまでも糖質なんですね。では、糖質の過剰摂取とは、どんな糖質を、どれくらいとると問題になるのでしょうか。最も注意すべきは「果糖ブドウ糖液糖」です。加工食品の6割に使われている甘味料で、コーラなどの清涼飲料やスポーツドリンク、菓子パン、スナック、アイス、カップ麺、さらにはケチャップやドレッシング、麺つゆにも含まれています。無自覚に大量摂取してしまう、この「隠れ糖質」が現代の問題です。
毎日のフルーツはNG。糖質制限もダメ
──確かに、米や麺、パンなどの糖質には気をつけますが、隠れ糖質を計算に入れたことはなかったです。今後、原材料は要チェックですね。でも「果糖ブドウ糖液糖」が危険ということは、果糖であるフルーツもNGなんですか?フルーツを毎日食べていると、確実に脂肪肝になりますよ。シャインマスカットを1週間、毎日食べていただけで脂肪肝になった人が私の患者にもいます。健康のためにと、毎朝フルーツを食べる人がいますが、その考えは一度リセットした方がいいでしょう。
──フルーツをやめるのはハードルが高い人もいるでしょうね…。やめる必要はないんです。毎日食べることは避けてください。たとえば、みかんを1度に1、2個、りんご1個、バナナ1本といった量を、たまに食べる分には何も問題はありません。
──脂肪肝になりたくないなら、早い話、糖質制限をすればいいのでは?糖質制限をやるのはダメです。逆にカラダがエネルギー不足になって脂肪を溜め込んでしまいますから。男性は1日250g、女性は200gの糖質をとる必要があります。ご飯やパンなどの主食を3回、適量とることが大切。肥満気味や脂肪肝の人は1回の主食を1〜2割減らすのがベストでしょう。
糖質過剰摂取の防策
① 果糖ぶどう糖液糖の無意識摂取を避ける
② フルーツを毎日食べることは避ける
③ 主食の糖質は3食取ること。肥満気味なら量を1〜2割減らす
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