
「質の高いパフォーマンスへと導き、ともに時代をリードする」。ビジネスパーソンの足元をサポートするアシックスウォーキングとともに、時代を切り開くイノベーターの声を聞く本連載。
今回はオフィス移転の仲介業を営むアットオフィスの若き代表取締役社長、谷 健太郎さんをお招きした。
第四回谷 健太郎さん
たにけんたろう⚫︎1991年生まれ。2013年にプライム上場企業の老舗メーカーに入社。21年、前社長(現会長)である父からの打診を受けアットオフィスへ転職し、24年に代表取締役社長に就任。オフィス移転のコンサルティングを中心に、さまざまな事業を展開する。
挑戦者たちを支援し、強い日本を作る
――オフィスやクリニック移転の仲介、内装設計・施工、家賃保証……。オフィス移転にまつわる多様なサービスをワンストップで提供しつつ、一方で起業家をPRするメディア事業「ベンチャー.jp」も運営するアットオフィス。事業は多岐にわたるが「ひと言で説明すると何をする会社ですか?」と尋ねると、意外な答えが返ってきた。 
端的に言えば「挑戦者を支援する会社」です。私が会社を経営しているのは「日本を強くしたい」という想いがあるから。
現在、私は34歳。“失われた30年”と言われる時代を生きてきました。これからの30年は諦めたくない。
うちにも小さい娘がふたりいます。彼女たちが大人になったときに“失われた60年”などと言われないようにしたい。だからこそ、何か新しいことを始めようとしている人たちを応援し、成長を手助けする。それが“国力向上”につながると信じています。
現時点では不動産を軸としていますが、その枠にとらわれず、成長しようとする人たちに価値を提供する事業を展開していきたいと考えています。ベンチャー.jpという起業家のためのメディアも、その一環として位置付けています。
――アットオフィスが掲げるミッションは“「はたらく」をつなげる。”。谷さんの挑戦者を支援したいという想いはここにも反映されている。
たとえば、ベンチャー.jpで取材させていただいた企業が、その後に弊社にオフィス移転を依頼してくださることがあります。人が動いて価値を生み、その価値と誰かのニーズがつながり、関わった人たちに幸せの連鎖が広がっていく。これも“「はたらく」をつなげる。”というミッションのひとつの形だと感じています。
結局のところ、ビジネスの本質は人と人との信頼関係に尽きる。私は“人と会うこと”こそが、代表としての最も重要な業務ととらえています。
昨年だけでも日本各地で1400人の経営者とお会いしました。オンラインでお話しすることもありますが、やはり対面での交流から得られる情報は貴重です。
弊社はモノを売る仕事ではないので「アットオフィスさんに間に入ってもらって良かった」と思っていただける介在価値を生むことが重要。座右の銘は「相手の期待値を超える」こと。期待を上回る提案や行動こそが、クライアント満足に直結するのです。
2/2