自分自身の健康は、地球の健康につながる

メンズ用のジーンズはストレート(写真)、リラックス、カーゴ、スリム、スキニーの5モデルを展開。インディゴブルーが目をひくワンウォッシュ、ブラックなどカラーバリエーションも豊富に揃えている。1万4190円/ゲス ジーンズ(ゲス 0120-82-3788)
リーズナブルな価格帯とした背景には若い世代への意識がある。
そもそも「ゲス」から派生した「ゲス ジーンズ」は、若い世代を視野に入れたブランドとして生まれたのだとニコライさんは説明し、両者は「スタイルと美学に最も大きな違いがある」といった。
言われてみれば、81年に誕生した「ゲス」は、今やグローバルなライフスタイルブランドとして創業当時と異なるポジションにいる。より洗練さを纏い、ラグジュアリーな世界観を好む女性からの支持が厚いように見える。
対する「ゲス ジーンズ」は、カルチャーを重視する姿勢を取り、才能豊かな若い人たちとのコラボに注力するなど新しい世界の創造に貪欲だ。
左からカーゴ 1万5290円、リラックス1万4190円/ともにゲス ジーンズ(ゲス 0120-82-3788)
「次の世をつくるのは若い人たちです。そして彼らは環境意識が高く、『1日にどれほどの水を飲んでいるか』『日々の家事で水を使いすぎていないか』といったことに、ごく自然と意識を向けています。
ファッションも、より長く着られる服を好む人が増えています。自身がヘルシーでいれば、それは地球の健康につながる。そのような捉え方が、若い人たちの間では一般的なのだと感じます」。
「ゲス ジーンズ」はジャケットとジーンズを中心とするデニム製品だけでなく、ベーシックなコットンシャツやTシャツといったトップスをはじめ複数のアイテムをラインナップ。コーディネイトも楽しめる。上から1万7490円、2万790円/ともにゲス ジーンズ(ゲス 0120-82-3788)
そんなニコライさんも28歳。タンブラーを持ち歩き、ワークアウトを欠かさない日常にヘルシーさを好む様子が見られる。半面、「ファッションは楽しいもの」とこぼしたひと言には、ファッション人としての矜持が感じられる。
そう「ゲス ジーンズ」は、環境への優しさを追求するだけで良しとしない。ファッションとしての楽しさも着る者に約束するブランドなのである。
OCEANS8月「街角パパラッチ summer」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!