“どこにでも馴染む”服が、いちばん心地いい

――今日のファッションスタイルは、どんなテーマなんですか？

うーん……特にありません。強いて言うなら、どこにでも馴染むようなスタイルが好きです。ロケ現場でも、取材の場でも、あるいは田舎道でも、都会のホテルのロビーでも、どこでも着られて、どんな場所でも風景に無理なく馴染んでくれる。風景を邪魔しないものを好むようになったと思います。

それでいて、自分が「気負わずにいられる」服ですね。主張しすぎず、普段と違う気分にならないものがいいです。

――ファッションの参考にしている人やカルチャーなどはありますか？

特定の誰かを意識して、参考にするっていう感覚はないですね。写真を見て、街を歩いていて、「この人、いいな」と思うことはありますが、それはその人そのものを含めたもので。真似したいというよりは、自分の気分で選ぶ感じでしょうか。

「今日はこれを着たい」と感じたものを着る。その日の状態にいちばんしっくりくるものを選ぶ。それくらいです。