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すべての写真を見るかつて、ラルフ・ローレンは言った。
「私はずっと、ファッションではなく、スタイルを信じてきた」。
この言葉こそOCEANSが大切にしたいことを表している。いっときの変わり続けるトレンドを追い求めるのではなく、自分に似合うものを知り、表現できることの大切さ。
では、スタイルとは何か? 格好いい大人とはどういう人か?
OCEANSとしては「海が似合う人」こそ、それに当たると思うのだ。
まずは、スタイル考察の前に、OCEANSが理想とする海のある暮らしを大切にしてきたスタイルある男たちを紹介する。
「音楽が心に響くように、自然と出てきた言葉で歌詞を紡ぐ」

Photo:Getty Images
セルジュ・ゲンズブール胸元が開いたシャツでライブステージに立ち、タバコに火を付け歌い出す……一方、海辺で娘であるシャルロットに向けたはにかんだ笑顔からは、リラックスタイムを求めてそこに行き着いた父の姿が。
常に気取らず、自然体を求め続けた男が1968年のインタビューで語った上の言葉。飾りすぎないからこそスタイルは生まれる、そう教えてくれる。
「私は映画を自分の楽しみ、癒やしのために作る」

Photo:Getty Images
ウディ・アレン白シャツにベージュのチノパン。長年変わらない、だからこそ格好いいお馴染みのスタイルに身を包み、趣味であるクラリネットをビーチで奏でる。そんな癒やしのひとときがウディ・アレンを支える。
『カフェ・ソサエティ』や『ブルー・ジャスミン』など近年の作品に至るまで、海を印象的に映してきたのは、まさに自分の癒やしのためでもあったのかもしれない。
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