山下智久と腕時計「これだけは特別です」

凛としていながらもそこに気負いはなく、自由であり、いつも自然体。そんな山下智久さんが愛用する時計やジュエリーには、唯一無二の風合いが漂っている。
日常で使い続けるうちに刻み込まれた歴史を見るにつけ、ともに過ごした時間を慈しみ、愛着はさらに増す。
その特別な存在が、山下智久をさらに先へと進ませる。
時計は、人だ。

こと機械式時計について言及すれば、そのメカニズムは実にアナログだ。
ゼンマイを巻き上げ、そのほどける力で歯車を動かし、脱進機でその動きを調整、テンプが振動し、針が回って、時刻を刻む。そのうえ精度は決して正確無比ではない。
便利なものがありふれている現代において、そんな時計文化が失われない理由は何か。それは、人が時計でしか得られない“何か”を求めているから。それに尽きると思う。
山下智久さんのインタビューでも語られているとおり、時計は針だけではなく、人の心を動かすチカラがある。
作り込んだデザインに、壮大な歴史に、装飾品としての価値に、熟練の手仕事に。心が動く理由は人それぞれ。そこに正解はない。趣味嗜好やライフスタイルに合わせて自分本位に選ぶのが正解なのである。
「時計は、人だ。」まずは時計を着用したスタイルを持つ人のポートレートから見ていこう。時計との良好な付き合い方の大きなヒントになるはずだ。
時計は、人。だから調べた「街角のリアル」スタイルを持つ人は実際にどんな時計を身に着け、どんな格好でウォッチライフを楽しんでいるのか。それが知りたいから調べた、撮影させてもらった。街をゆく格好いい人たちの姿を、腕元事情を。
時計と人と服をつなぐ、リアルなおしゃれカンケイ。選びに、合わせに、個性が出るから面白い。
オーシャンズ8月号「街角パパラッチ summer」



次号「デニムは、人だ。」特集もお楽しみに!
