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鯖江のメガネ工場には素晴らしい技術を持つ職人がいた。1960年代のフランスのスタイルをベースにしながら、ほんのわずかに現代向けにアレンジして作ったのがこのメガネだ。

鯖江のメガネ工場には素晴らしい技術を持つ職人がいた。1960年代のフランスのスタイルをベースにしながら、ほんのわずかに現代向けにアレンジして作ったのがこのメガネだ。


ただ、悲しいことにフランスのメガネ製造の技術は80年代以降、ほぼ失われてしまった。
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今では質の高いメガネを作る技術的な基盤は、世界でも日本の福井県鯖江市など、ごく限られた場所にしか残されていない。鯖江には今もとびきりの腕を持つ職人がいる。

これまで俺が集めたミッドセンチュリーのフランス製のデザインのエッセンスや製法を忠実に再現すべく鯖江の工場まで赴き、何度も試作を重ねて作ったのがこのメガネなんだ。
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ラムダン・トゥアミ●1974年、フランス生まれ。香水ブランド、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーを立ち上げ成功に導き、その後LVMHに売却し富豪になる。趣味は買い物。特にヴィンテージの家具に目がない。

OCEANS 7月「されど、Tシャツ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

ラムダン・トゥアミ=写真 前田亮介=文

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