
初代はレーシング用として開発されたという歴史を持つ陸の覇者「スピードマスター」、オーセンティックなダイバーズスタイルを継承する海の覇者「シーマスター」。
オメガが誇るダブルエース的なふたつの“マスター”だが、忘れちゃいかんぞ、いけないぞ。あいつの存在を。
1957年にファーストが誕生し、鉄道員のために製作された「レイルマスター」のことである。
“マスター三兄弟”の末っ子であるこの傑作が満を持して2025年5月、新たな生を受けて蘇ったのだ。
そんな時計好きにはタマらない“ウキウキWATCH”な一本!……さっそく鬼チェックしていこう。
【写真4点】「「レイルマスター」復活。これは鉄道由来の王道時計だ!」の詳細写真をチェック
実用性に特化させたミニマルなデザイン。あえて文字盤表面を荒らした、いい意味で粗野な雰囲気がグッとくる。SSケース、38㎜径、自動巻き。84万7000円
オメガファンにはとっては釈迦に説法となるが、まずは「レイルマスター」について簡単におさらいを。
冒頭で記したとおり、鉄道員向けとして1957年に誕生。いちばんの特徴はその優れた耐磁性能だ。ムーブメントを覆う保護ケースを備えたこの時計は、最大1000ガウスの耐磁性を備え、磁場にさらされる鉄道関連のエンジニアなどの業務を支えた。
ちなみに当時の耐磁時計の多くは60ガウス程度のスペックだったことを鑑みると、「レイルマスター」がいかに革新的な時計だったかがうかがい知れる。
こちらがスモールセコンド仕様。ダイヤル中央に向かって明るくなるグラデーションのベージュカラーを採用する。SSケース、38㎜径、自動巻き。93万5000円
そんなツールウォッチは過去に何度か復活を遂げ、愛好家を楽しませてきたが2025年5月に待望のレギュラー化。
シンプルな中3針のグレーダイヤルと、古典的なスモセコタイプのベージュダイヤル。それぞれSSブレスとレザーストラップの2パターンから選択できる、計4バリエーションが展開される。
ともに搭載されるのはオメガが誇るマスター クロノメーター認定の自社製ムーヴメント。高水準の精度に加え、耐磁性能は1万5000ガウスに進化している。
レザーベルトが装着されたタイプ。モダンに楽しみたいならSSブレスだが、クラシック全開で装いたいならこちらに軍配が上がる。SSケース、38㎜径、自動巻き。左●79万2000円、右●88万円
確かに“スピマス”や“シーマス”のような華やかさはないのかもしれない。けれども、見よ。このツール然とした佇まい。渋すぎるぜ!このスタイル。
クラシックテイストを表現したインデックスやアロー針、わずかに荒らした文字盤。余計な装飾を廃し、計時という時計の本懐をまっとうする、いわゆる“機能美”である。
カジュアルからスーツまでシームレスに活躍する、鉄道から生まれた王道の時計である。
多彩なラインナップを有するオメガ。「レイルマスター」の登場で、我々はいっそう幸せな悩みが増えそうだ。
まったく罪なやつだぜ、オメガってやつは!
[問い合わせ]オメガ0570-000087