糖質オフや肉食もダメ？ 体臭を悪化させるNG習慣
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コンポタ臭の要因として考えられる2つ目が「糖尿病」です。
糖尿病を患っている人の体からは、甘いにおいがすることがありますが、それがとうもろこし特有の香りに似ていると感じる人がいます。
糖尿病になると、糖をエネルギーとして代謝することができず、エネルギー不足を補うために脂肪が分解されてケトン体が合成されるのですが、このケトン体が甘酸っぱく、どことなく果物の腐敗臭のようだと言われているんです。
――「ケトン臭」は聞いたことがあります！ちなみに糖尿病に限らず、極端な糖質オフダイエットをしている場合も同じようなケトン臭が出てくることがあります。いわゆる「ダイエット臭」「飢餓臭」というものですね。
――ハードな糖質制限にも注意が必要なんですね……。コンポタ臭の要因の3つ目が、「血中脂肪が高い」ことです。血中脂肪が高いと、汗からポップコーンのような焦げたとうもろこしの臭いがすることがあります。
血中脂肪とは、血液中に含まれる中性脂肪やコレステロールなどのこと。食生活の乱れが大きな要因のひとつで、中性脂肪は炭水化物やお菓子、甘い飲み物などを多く摂る人が高くなりやすいと言われています。
コレステロールは、動物性脂肪の摂りすぎで高くなりやすく、肉や内臓、卵などが中心の食生活の人は注意が必要。また、アルコールの過剰摂取や運動不足も血中脂肪を高めてしまう要因です。
――そういえば一時期、糖質オフダイエットに飛びついて肉ばかり食べていたことがありました。そのくせお酒は全く控えてなかった。あの時の自分の体臭って、もしかしたらヤバかったかも？
自分の体臭はなかなか自覚しにくいものですが、コンポタ臭の原因は食生活の乱れや生活習慣など、後天的であることが多いです。健康診断でBMIやコレステロール値が高かった人や、運動する習慣がない人、偏食ぎみな人などは少し疑ってみたほうがいいかもしれませんね。
コンポタ臭対策には「汗」ケアが超重要！
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――なるほど。では、コンポタ臭を発生させないために、日頃どんな対策ができますか？やはり、食生活の見直しは非常に大切です。
血中脂肪を減らすことで体臭対策につながりますから、野菜や魚中心のバランスの取れた食事を心がけましょう。特に、青魚に含まれるEPAやDHAは血中脂質を減らし、体臭を軽減する効果が期待できます。また、適度な運動を取り入れてみるのも大切です。
そして、臭いは主に「汗」によって発生しているので、汗臭そのものの対策が重要です。
毎日のシャワーや入浴で汗を流すことはもちろん、特にミドル脂臭が発生しやすい後頭部や耳の後ろなどは、シャンプーをしっかり泡立てて念入りに洗うことで、頭皮の汗や皮脂を落とすことができます。
また、汗をかくこと自体が悪いことではなく、放っておくことが臭いを悪化させる要因になります。汗をかいたら、発汗部位を濡れたタオルやハンカチで拭いたり、こまめに着替えたりすることで臭いをかなり軽減できるでしょう。
一度着た服は繊維内で雑菌が繁殖するのを防ぐため、なるべく早く洗って、汗や皮脂の汚れを蓄積させないことも大切です。
――ちなみに、デオドラント製品は使ったほうがいいでしょうか？はい、有効です！ 制汗剤やボディシートの活用はおすすめできます。またシャンプーやボディソープ、ボディスプレーなども、最近はミドル脂臭に対応した商品も多く登場しているのでそういったアイテムを選ぶとより効果的でしょう。
ただし制汗剤は、使うタイミングを間違えると効果が見込めません。基本的には、汗をかいたり体臭が発生する前、つまりお風呂上がりや、ボディシートで汗を拭き取った直後といった皮膚の表面が清潔なタイミングで使うことで、その効果を発揮します。発生してしまった汗や体臭の「消臭剤」ではないことをしっかりと理解しておきましょう。
――なるほど。デオドラント製品は正しく使ってこそ意味があるんですね。そうなんです。コンポタ臭に限らず、男女ともに非常に多く寄せられる体臭の悩みに「ワキガ」があります。ですが、自分では加齢臭だと思ってデオドラント製品で対策したのに、なんだか全然効果がない。そこで詳しく調べてみたら、原因は加齢臭ではなくワキガだった！ ……なんてケースは、じつは結構多いんです。
さまざまなニオイ対策グッズがありますが、臭いの原因に応じて適切なものを使わないと、的外れな対策になってしまったり、余計に不快な臭いを作り出したりしてしまうこともあります。まずは体臭の原因を知り、正しく対策することが大切です。
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「コンポタ臭」。加齢とともに自然に発生することもあるものの、しっかりと対策を講じることで改善できるものであることが分かった。まずは食生活や運動習慣を見直し、汗対策をして清潔を保つケアをしておくことをここに誓いたい。
