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すべての写真を見る盆栽の魅力を世界へ発信する「TRADMAN’S BONSAI」の代表 小島鉄平さんは、ヴィンテージデニム好きでもある。
父から譲り受けた「501」を契機に、古着やUSカルチャーに傾倒。リーバイスやダブルアールエル、オールドジョーなど、仕上がりから職人技や物語を感じられるオーセンティックなデニムを愛している。
曰く「デニムと盆栽には通じる感覚がある」とのこと。その真意を詳しく伺った。
ルーツを感じるデニム選び。すべての始まりは「501」
小島さんとデニムの出会いは、10歳のとき。両親が洋服、特にヴィンテージ好きだったことで興味が湧き、母親のタンスからデニムを拝借しては着こなしていた頃のことだ。
「ある日、父がリーバイス『501』、“66モデル”をくれました。元値は数十ドルのデニムが、当時で何十万円にもなるとは驚きましたね。そこから古着の世界にハマり、暇を見つけては勉強していました」。
ややゆとりのあるシルエットながらも、袖丈や裾丈はジャストに仕上げられたオールドジョーのセットアップ。インナーには白T、足元にはブーツやヴァンズを合わせ、オーセンティックに着こなすのが小島さん流だ。
古着の街、千葉県柏市に育ったこともあり、小島少年はアメリカンカルチャーの知見を順調に広げ、その後は古着バイヤーとしても活動。
現在はご存じのとおり盆栽プロデューサーとして名を馳せるが、今の世界に飛びこむきっかけにも、実はデニムが関わっているという。
「古着バイヤー時代に立ち寄った海外のショップで、盆栽の話をする機会がありました。幼い頃盆栽の世話をしていた経験をもとに、僕なりの知識やその歴史を彼らに披露したところ、とてもいい反応で。
それ以降、寝ても覚めても盆栽のことが頭を離れなくなりましたね」。
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