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2025.04.04

「大阪のカスタムカーはコテコテなソース味やがな!」流行のアゲ系、ツインターボ化etc.プロが見つけた珍稀車



「珍稀車図鑑」とは……

先日開催された「大阪オートメッセ」でコテコテなカスタムカーを紹介してくれた鹿田さん。今回はその後編をお届け。アクは強いがクセになる。そんなナニワのカスタムカーの魅力をプロにレポートしてもらおう!

【写真12点】「流行のアゲ系、ツインターボ化etc.プロが見つけた珍稀車」の詳細を写真でチェック
案内人はこの方!
鹿田能規さん●関西と関東に拠点を構えるエスアンドカンパニー。スーパーカーからノスタルジックカーまで車作りの第一人者として全国にその名を馳せる。www.s-company.jp

鹿田能規さん●関西と関東に拠点を構えるエスアンドカンパニー。スーパーカーからノスタルジックカーまで車作りの第一人者として全国にその名を馳せる。www.s-company.jp

流行のアゲ系でも、大阪はひと味違います

ども。珍稀車ハンターの鹿田です。前回に引き続き今回も大阪オートメッセのレポートです。大阪らしいコテコテソースの、別味を紹介します。
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まずは、流行のアゲ系です。リフトアップするといえばSUVやピックアップトラックが定番ですが、大阪はひと味違います。2ドアのハッチバックです。

Alpil Mad Bug/NEWING-inc。ボディ色に合わせたタイヤカバーまで付いてます。

Alpil Mad Bug/NEWING-inc。ボディ色に合わせたタイヤカバーまで付いてます。


2019年に生産が終了した、フォルクスワーゲンのザ・ビートルをアゲてます。もともと個性的な車ですからね、そのままサラッと乗ってもいいんですが、車高を上げて、トーヨータイヤのオープンカントリーを履かせて、更にオーバーフェンダーまで備えられています。

ボディはモスグリーンの艶消しでラッピング。え、ガンダムのザクみたい? ありますねぇ、旧ザク感が(笑)。でもそれで終わらないのが関西流で、もちろん室内もやってます。

アーティスト・Ahhi Choiデザインの特別生地がレカロシートに張られています

アーティスト・Ahhi Choiデザインの特別生地がレカロシートに張られています。


中はモダンアートです。外と中のギャップが大きいですよね。こういう遊び方、すごくいいと思います。ザ・ビートルの中古車って、だいぶ安くなってますからね、これくらい遊んだほうがいいんじゃないでしょうか?

さらに、メーカー自らアゲている車に、大阪らしいフレーバーがたっぷり降りかかっている、このランボルギーニ ステラートです。

ウラシマステラート/トリプルS。ボディにしっかり合わせて作ったオリジナルパイプガードが素晴らしいです。

ウラシマステラート/トリプルS。ボディにしっかり合わせて作ったオリジナルパイプガードが素晴らしいです。


オリジナルでも十分オフロードっぽさがあるのに、バンパーにもサイドにも、オリジナルのパイプガードを装着。さらに純正品のルーフラックにLEDランプとか取り付けて、カスタマイズしています。

バンパー鼻先のLEDライトは海外仕様(日本では車検の問題で装着されていません)のランボルギーニ純正品。パイプガードにもLED、ルーフラックにもLEDです。

バンパー鼻先のLEDライトは海外仕様のランボルギーニ純正品(日本では車検の問題で装着されていません)。パイプガードにもLED、ルーフラックにもLEDです。


これぞ、スーパーカーとSUVの完璧な融合です(笑)。メーカーのさらに上を行ってます。スーパーカーなのにダート感がすさまじい。ホイルもキメすぎてない感じがすごく車で遊んでますね!
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車高をサゲるだけでは気が済まないのが大阪です

アゲ系のあとは、車高を下げる系にしましょうか。ビタッと車高を落とすなんて、昔のヤンチャな人たちからすれば当たり前のことでした。

だからでしょうかね、関西はサゲるだけでは気が済まないんです。例えばこのアウディR8。

R8 1000 HP/MOONTECH。車名の「1000 HP」とはもちろん1000馬力(ホース・パワー)です。

R8 1000 HP/MOONTECH。車名の「1000 HP」とはもちろん1000馬力(ホース・パワー)です。


ただエアサスに変えて車高を下げているわけではないんです。この車の凄さは、後ろに回るとわかります。

車に興味のない人は「このアウディ、なんでリアバンパーを外してるねん?」と思うかも知れません。

車に興味のない人は「このアウディ、なんでリアバンパーを外してるねん?」と思うかも知れません。


R8が積む5.2Lの自然吸気V型10気筒エンジンに、ツインターボを追加してます。本来は610馬力〜620馬力ですが、ツインターボ化で1000馬力です。
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その1000馬力化を、リアバンパーを外して見せてます。「車高が低いだけじゃないだぜ、俺はターボキットをあとから付けてるんだぜ(ニヤリ)」です(笑)。

このドヤ感が、とっても素敵です♪

こちらのマセラティ グラントゥーリズモもキチンと車高を下げてます。グラントゥーリズモって、フェラーリ、ランボを買いたいけど、予算が足りなくて、マセラティと言うネーミングと絶妙に良い価格設定と適度な威張り感で人気のある車だと勝手に思ってますが、僕は大好きな一台です。

そんなグラントゥーリズモの車高をさらに落として、ホイールも変えて、その先まで行ったのがこの車です。

マセラティ グラントゥーリズモ/LEAP DESIGN。こういうカスタムショーではあまりショー映えはしないかも知れませんが、モノトーンで仕上げて、普段乗るなら誰が見てもカッコいいと思える一台です。

マセラティ グラントゥーリズモ/LEAP DESIGN。こういうカスタムショーではあまりショー映えはしないかもしれませんが、モノトーンで仕上げています。普段乗るなら誰が見てもカッコいいと思える一台です。


もう一度言いますがグラントゥーリズモの何がいいかって、イキって乗れて、なおかつフェラーリより値段が安いのがポイントなんです。まぁ安いといっても、現行型は2000万円超にまでまぁまぁ値上がりして、決して安い価格とは言い切れなくなってしまいましたが。

それでも容赦なく、イジるのがナニワのエアロメーカーです。今はノーマル神話が強いですし、何もせずにサラッと乗っていたほうがリセールバリューは期待できるんですが、そんなものは関係ないと。ディーラー入庫が出来なくても関係ないぜ!! グラントゥーリズモをカッコよくして乗りたいだけだから。細かいことは俺は気にしねーよと。

これこそ、粋やと思っております。

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