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何本ものデニムをはいて気付いた646の魅力

デニムをこよなく愛する西野さんは、当然“501以外”もはいてきた。中でも、最近手にすることが増えたと語るのが「646」である。
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「これはたしか大学生のときに買った1本だと思います。その頃フレアシルエットがめちゃくちゃ流行っていたんですよ。646のビッグEで、当時でも3万円ほど。大学生からしたらボトムスに3万円を払うのはなかなか思い切った買い物じゃないですか。20年以上経った今でもこれは手放せませんね。おそらく今の市場だったら、10万円超えはくだらないんじゃないかなと」。


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646は言わずと知れたリーバイスの名ナンバー。昨今、517をはじめフレアシルエットに注目が集まっているが、646も双璧をなす存在といえよう。


デニム=リーバイス ジャケット=パタゴニア シューズ=オールデン 帽子=ニート


「517も持っていますが、僕の中ではフレアといえばやっぱり646。はかなくなった時期もありましたけど、ここ最近の定番になりつつありますね。

フレアパンツは、わりと誰でもスタイルが良く見えますし、脚も長く見えます。これまでいろいろなデニムをはいてきてそれを実感しました」。



 そんな1本を、西野さんは普段どのようにはきこなしているのか。

「646はフレア感が強いので、ヒッピー色が前面に出がち、下手すると時代遅れに見えかねない。そこで僕がよく合わせるのがパタゴニア。アウトドアテイストをミックスすることで、いい具合に中和できるんです」。

そして、501同様こちらもサイズ違いで複数を所有している。


デニム=リーバイス ジャケット=パタゴニア シューズ=オールデン 帽子=ニート


「こちらの646は、昨年開催したオールスターマーケットというイベントで購入しました。福岡のスペアーズという古着店に出店いただいているのですが、そこで運命的な出合いを果たしましたね。このカットオフの感じとかめっちゃ良くないですか? ボリュームがありながらレングスは短くカットされていて、646をユルくはくスタイルにいいなって。

646は30代に入ってから何本か購入しています。そのほとんどがわりと大きめ。ジャストサイズだとヒッピーな雰囲気になりますが、サイズが大きいとそこまでアクが強く見えない。むしろ今の空気にマッチしているんですよ」。



 ◇

シーンによって、着こなしの微調整を強いられる大人にとって福音となりうる二刀流だ。自分にとってのジャストサイズをひとつに限定せず、いろいろ試すのもお洒落の幅を広げるにはいいかもしれない。西野さんの着こなしを見るにつけ、それを実感した次第。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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