
3月14日から池袋のPARCO FACTORYで、芸人・千原ジュニアの初となる個展『作、千原ジュニア展』が開催されている。
35年の芸能活動で生み出してきた笑いの遍歴と、TV番組『プレバト!!』で詠んだ俳句の数々、プライベートで制作したアートなど200点以上の作品が並ぶ。一角には来場者が参加できる大喜利コーナーも用意されている。
メディア内覧会で語った個展に寄せる思いや見どころ、そして単独取材で明かした50歳の現在地と未来についてお届けする。
【写真14点】「千原ジュニアが語る50歳の今と未来」の詳細を写真でチェック
千原ジュニア●お笑い芸人。コンビ・千原兄弟のボケ担当。1974年3月30日生まれ、京都府出身。趣味は漫画、ボクシング、食事、キャンプ。特技は左手アート、俳句、消しゴムはんこ、水彩画スプレーアートなど。【YouTube】「千原ジュニアYouTube」
「アートなんていう大層なものじゃない」
35年におよぶ芸歴の集大成となる個展は5つのカテゴリーに分かれており、芸人・千原ジュニアをたっぷり堪能できる構成となっている。本人も、展示される内容の幅と数には驚いたようだ。

「僕も会場をぐるっと回りましたけど、ほぼほぼ忘れてることがほとんどなので楽しませてもらいました。そこまで僕に興味がない人は“千原ジュニアあたり”を起こすんじゃないですかね(笑)。それくらい作品の点数は多いです」。
数あるなかでも特に見どころは?と問われると、次のように答えた。
「世に出すつもりじゃなかったものも、今回マネージャーが僕の家から引っ剥がして持ってきてます。番組で3分程度しか紹介されていない『プレバト!!』関連のものには、70〜80時間という労力をかけたものもあります。そして、今回のために作ったものも。そういうのは見どころのひとつかなと思います」。
コロナ禍で作った紙粘土のオブジェ。「妻が子どもたちに買ってきた紙粘土に僕がハマりました」。
そもそも、なぜ今回個展を開催することになったのか。発案はマネージャーによるものだといい、本人は一貫して遠慮がちな姿勢を見せた。
「もうすぐ51歳になりますが、歴代マネージャーたちの間で50歳の最後に何かやろうという話になったみたいで、僕に話が降りてきたのはアイデアが固まってから。
僕自身はアートという大層なものを作った意識はないんです。だから座りが悪いというか、小っ恥ずかしい思いがある。ただただ、コロナで暇で遊んでただけとか、番組にお題を出されて無理やり作らさせられてただけ、みたいな感じなんです。アートとか芸術っていうことではまったくないので、気軽に見に来てください」。
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