Tシャツ7万8100円、ジャケット、パンツともに参考商品/すべてザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン 03-4400-2656)、スニーカー7150円/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン 0120-994-250)、アクセサリーは本人私物
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すべての写真を見る木村拓哉と30年以上の付き合いとなるスタイリスト 野口 強、おふたりによる対談「本当のラグジュアリーとは?」。
前編に続き、ここでは若い頃に贅沢だと感じたこと、そして今後ラグジュアリーになりそうだと思うものについて伺った。
どうすれば木村拓哉になれますか?
——読者の中には「俺もキムタクになりたい!」と思っている人も多いのですが、どうやったらなれますか? 先ほどの話から、中身や人間性が違うことは重々承知していますが、1mmでも木村さんに近づきたいのですが……。野口 愚問(笑)!なれないですよ。もちろん、なりたいと思うことはいいと思うんです。でも、同じことをやっても仕方ない。
その人に合う格好良さが絶対にありますから。ものまねをするのではなく、彼の要素をちょっとだけ拝借して、自分なりにアレンジをしてオリジナリティに変えていけばいいと思います
——では木村さんにとって、野口さんはどんな存在ですか?木村 自分の気分や好みを言わなくてもちゃんと準備をしてくれる、自分のことを熟知してくれている人。
あと例えばファション以外に音楽やアート、カルチャーなど、自分がそれまでまったく興味を持っていなかったことでも、強くんが興味を持っているとなれば確実に意識します。
だって絶対にハズレがないというか、間違いない。飲食店の話をしていて「あそこの店、美味しかったよ」と言っていたレストランは、全部大当たり。
でも、強くんが自分の服を「これよくない?」とすすめてきたことは一度もありません。着ているものや身に着けているものを勝手に僕が意識しているだけ。そういう存在として、今後も続いていくんだと思います。
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