パリ中心部のヴァンドーム広場地下の駐車場を借り、ベントレーやベンツのGクラスなど17台の車を置いている。ただしほとんど乗らず、月に2回ほどメンテナンスのために動かすだけ。
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すべての写真を見る大の日本好き&買い物好きなラムダン・トゥアミ氏。
フレグランスブランド“ビュリー”を売却し、何でも買える大富豪になった彼が、それでも欲しいモノは何なのか?そして、そのモノ選びの哲学とは?
ランチアの「フラミニア・ザガート」
これは1961年製のランチア「フラミニア・ザガート」という車だ。
“ザガート”はイタリアを代表する車のボディをデザイン・製造するアトリエで、60年代にザガートが造った車はどれも惚れ惚れするくらい素晴らしい。敬愛するデザイナー、エルコーレ・スパーダ氏の仕事だ。
この車はかなりレアで、世界に20台くらいしかない。知人から買ったから市価よりはだいぶ安く買えたけど、今売ったらパリに小さなアパートが買えるくらいにはなるね。
今、車は17台持ってる。でももちろん17台も車は必要ないし、そもそも俺はいつも自転車に乗っているからパリじゃ車には乗らないんだ。
アストンマーチンとベントレーも持ってるけれど、常に何台かは壊れていて修理に出している。奥さんは「なんでこんなに持っているのかまったく理解できない」と言うけれど、俺だって理解できないよ。
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