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2025.03.17

ファッション

レッドウィングから、ビートルズのレコードまで!目利き3名に聞いた“プライスレス”な宝物



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ラグジュアリーとは、市場価格に置き換えられるものにあらず。出会いや思い入れなど、ストーリーが込められることで、プライスレスな価値を持つ。

目利き3人に見せてもらった宝物で確信。これぞ、究極のラグジュアリーだ。

ビートルズの『プリーズ・プリーズ・ミー』初盤


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UK盤の初盤は、モノラル(左上)とステレオ(右下)が存在する。まだ駆け出しのビートルズに対してレコード会社も半信半疑だったため、1963年の初盤は必然的に数が少ない。レコード会社パーロフォンのネームが入ったラベルがゴールドであることも、その確たる特徴だ。

当時の盤には厚みがあり、それゆえに安定感があって実際に聴くと明らかに音圧が違う。音質に関してはファンの間でさまざまな論争があるが、島津さんは力強いモノラルのほうが好みとのこと。



「自分の原点は、幼少の頃、兄の影響で聴き始めた音楽にあります。なかでもビートルズの衝撃は、忘れようがありません。

10代から世界中の彼らのレコードを買い漁ってきましたが、今でも五感すべてを呼び覚ましてくれるのが、1stアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の初盤。レーベルが黒地に金色の文字でプリントされた、いわゆるUK盤“ゴールドパーロフォン”です。

約40年前にイギリスで出会って入手しましたが、真空管のアンプで聴いた瞬間、彼らが演奏するスタジオにいるかのように音圧が凄まじく、意識が飛びます(笑)。

年の初めはいつもこれを聴いてワインを飲むのが恒例ですが、その贅沢な時間は何物にも代えられません」。

スタイリスト
島津由行さん
国内外で、あらゆるファッションビジュアルを手掛けてきたレジェンド。レコードのみならず、博物館級の収集物は数知れず。現在、自身監修によるTシャツ本を制作中。
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