
いい意味で、男くさい。武骨なスタイルで人気を博すミリタリーウォッチ&パイロットウォッチのことだ。
道具としての耐久性や信頼性はもちろん、コーディネイトのアクセントにも適役。今や、引く手数多の存在に。
でも……知ってる? 傑作と言われるミリタリー&パイロットには必ず、魅力的な“語れるストーリー”があるということを。
そこで、今回は絶対押さえておきたい傑作時計6本をピックアップし、その背景にある物語をクローズアップ!
【写真7点】「傑作ミリタリー&パイロット」の詳細写真をチェック
① パネライ/「ルミノール トレジョルニ」

SSケース、47mm幅、手巻き。158万4000円/オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
ブランドのルーツを讃える「ルミノール」コレクションのニューフェイス。大ぶりなケースは、イタリア海軍特殊潜水部隊が任務中に着用した時計同様の47mmを採用し、抜群の視認性を追求した。
またケース表面に摩耗した風合いを与える特殊な研磨加工を施すことで、自然に経年変化したかのような自然な味わいを演出した。
さらに、1930年代後半に誕生した多層構造の文字盤“サンドイッチダイヤル”を採用するなど、往年のパネライファンにこそ刺さるディテールが盛りだくさんなのだ。
【語れるストーリー】門外不出! 不変のミリタリーデザイン

ブランドの設立は1860年。しかし、我々がパネライの時計を手にすることができたのは1993年からと意外に最近のこと。
実はパネライ、1935年から長らくイタリア海軍のためだけに秘密裏で時計を製造しており、そのプロダクトは門外不出とされてきたのだ!
一般市場に販売されるようになった転機は1990年代初頭。軍事機密としての役割を終え、93年、ついに民間用腕時計をイタリア市場向けに発表したという背景を持つ。
写真はイタリア海軍のミッションを支えた40年代のリアルミリタリーウォッチ。その完成されたスタイルは、現行の「ルミノール トレジョルニ」にも綿々と受け継がれているのだ。
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