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リーバイスはもはや“人生の一部


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「リーバイスのデニムには、持ち主の生き方が現れる。それが最大の魅力ですね」と小島さん。曰く、盆栽もまったく同じだという。

「盆栽は誰が所有し、どんな手入れをしてきたかが木に現れるんです。そこに愛を感じたとき、僕はすごく幸せな気持ちになれます。デニムも、その人の歩くクセや性格が色落ちの仕方を通して見えてきますよね。ある種のロマンを感じますね」。

数あるリーバイスの品番のなかでも、やはり501への愛着は深い。
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「僕の中で、501はスタンダードなデニム。カジュアルパンツの究極と言ってもいいかもしれません。あまりにもリスペクトし過ぎて、自分で育てている盆栽に“501”という名前まで付けましたから。

その盆栽に使っている五葉松は、“盆栽は五葉松に始まり五葉松で終わる”と言われるほどスタンダードな木。だから501という名がピッタリかなと」。

車のナンバーも501、インスタのアカウント名も501。基本的にいろんなものに使うほど、愛着を持っている。そんなリーバイスを人生に欠かせない存在だと語る。



「スケボー、ロック、タトゥーetc. ジャンルは違えど、アメリカンカルチャーの一部としてどれも欠かせませんよね。それらの繋ぎ役となるのがリーバイスだと思うんです。有名スケーターもミュージシャンも芸術家も、みんなリーバイスをはいてきていますから。

僕はリーバイスを通して、アメリカのカルチャーにどっぷり浸かりながら人生の大半を過ごしてきました。リーバイスを好きになっていなかったら、洋服の仕事もやってないと思いますし、バイヤーとして海外へ買い付けに行くこともなかった。日本の良さを知って盆栽を仕事にすることもなかったでしょう。そう考えると、リーバイスは僕の人生の一部と言っても過言ではありません」。


⻑く、多くの人々に愛されてきたリーバイス。その影響力はもはやひとつのブランドの枠に収まらないほどである。小島さんの話を聞くにつけ、あらためてリーバイスの偉大さを感じずにはいられない。

伊藤恵一=写真 菊地 亮=取材・文

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