モードを創造したモンスター

OG同様、メッシュアッパーを採用した「モストロ」1万5400円。3月8日(土)発売/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)
ヨッヘン・ザイツは1993年、弱冠30歳で会長兼最高経営責任者にのぼりつめた生え抜きである。彼はハイテク競争と距離を置き、モードの世界に足を踏み入れた。
そうして誕生したのがジル サンダーやミハラヤスヒロとのコラボレーションだった。前者は1998年、後者は2000年のことである。
そのはざまに発表した「モストロ」はインラインでトライしたコレクションのひとつだった。

新生プーマの旗印となったそのコレクションは「ブラックラベル」と名づけられて華々しくデビューした。ファンならご存じのとおり、あの「テモ」や「スプリント」もラインナップされたコレクションだ。コレクション自体は2年ほどでその役割を終えたが、「モストロ」だけが引き続き売り場に並んだ。「モストロ」の名がひとり歩きするほど爆発的に売れたのがその理由だ。
ハイテク競争に一服感が漂い、スニーカー業界は次の一手を模索していた。それまでの価値観を破壊するほどのインパクトで、モードというあらたなスタイルを創造したのがプーマであり、「モストロ」だった。

「モストロ」は文字どおりモンスターだったのである。
そもそもインスピレーション源となった「サクラメント ブラッシュ スパイク」からしてモンスターだった。世界記録を更新したのもそうだが、大会での着用を禁止された顛末は未知の生物が異物として排除されるホラー映画やSF映画の悲しいエンディングをみるようである。
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