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すべての写真を見る「グローバルチームの面々は忍者シューズなんて呼んでいましたね」(トレード マーケティング マネージャー、野崎兵輔さん)
というのは2025年に日本上陸25周年を迎えるプーマ「モストロ」のことである。
イタリア語でモンスターの意となる「モストロ」は「サクラメント ブラッシュ スパイク」と「ウインドサーフィンシューズ」というアーカイブ・モデルを掛け合わせたモデルだ。
アシンメトリーなストラップクロージャーをまとったアッパーは前者から、ミッドソールを廃したソール・コンストラクションは後者から抽出されている。
アニバーサリーイヤーということもあり、プーマは前年からティザー的にネタを披露してきた。
2月にニューヨーク、9月にパリのファッション・ウィークに合わせてイベントを行い、11月にはグローバルアンバサダーを務めるエイサップ・ロッキーとのコラボレーション・モデルをローンチした。

オールレザーの「モストロ」1万7600円。2月21日発売/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)
満を持して登場するのが「モストロ 」初のオールレザーをブラック、ならびにホワイトで染めたモデルだ。
そのスニーカーはなんとも贅沢なつくりを採っている。ヒールタブをはじめとしたパーツにもレザーを使っているのはもとより、見逃せないのが2枚のパーツで構成されたアッパーだ。切り替えの少ないアッパーはフィット感を高める。

オーソライトを採用したインソール、溝を深くとったトレッドパターンと相まって、履き心地も上々である。


いわれてみればなるほど、古き佳き日本の履物を彷彿させる。横からみても上からみてもスマートなその佇まいはロープロファイルの本命といっていい。
「モストロ」誕生の背景にはふたりの立役者がいる。ひとりがピーター・シュミット、そしてもうひとりがヨッヘン・ザイツである。
「モストロ」の原点となる「サクラメント ブラッシュ スパイク」を手にするヘルムート・フィッシャー。ミスター・プーマといわれる大立者だ
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