3. 鍋つゆは塩分量に注意!

カレー鍋やキムチ鍋、豆乳鍋……最近では毎年トレンド鍋も発表されるほど、バリエーション多彩なのが鍋つゆ。だが、鍋つゆにも注意が必要だと吉谷さんは話す。
「鍋の唯一のデメリットが塩分量です。塩分の摂りすぎは血管系の病気や生活習慣病を引き起こす可能性もあり、むくみにもつながります。特に市販の鍋つゆは便利な反面、すごく食塩量が多いので、ダイエット中は避けた方がいいでしょう」。
吉谷さんのイチオシはシンプルな寄せ鍋。
「鍋つゆの味付けは出汁を効かせたシンプルな味にしておいて、つけダレにポン酢などを使うと食塩摂取量を減らすことができます。ただし、ごまダレはカロリーや脂質が多いので、注意が必要です」。
「味に飽きてしまうという方は、薬味を色々と用意しておいて、味変するといいでしょう。体を温めてくれる生姜や、消化を助けてくれる大根おろしなどは特におすすめです」。
ほかにもたんぱく質が豊富な豆乳を使った豆乳鍋や、出汁の風味で食塩量を減らすことができる海鮮鍋もカラダ作りの強い味方だという。
4. 炭水化物は米一択

ダイエットの天敵が、炭水化物に含まれる糖質。ただし炭水化物を一切抜くというのはNG。ある程度の糖質は体にとって必要な栄養素だからだ。
「麺類は喉越しが良いため、つい食べ過ぎてしまいがち。特に面倒臭いからと言って、具材と一緒に麺を入れる人もいますが、食べた量がわかりにくくなるので避けた方がいいでしょう。麺を食べたいときは、代わりに春雨や白滝を入れると糖質量を減らすことができます」。
炭水化物好きの人に吉谷さんが勧めるのが米。
「先ほどお伝えしたように鍋つゆには食塩が多く含まれていますから、いちばんおすすめなのは鍋をおかずに、適量のご飯を食べること。ただし、締めの雑炊はお米が水を吸って膨らむため、少量でも満腹感を得やすく、結果的に糖質を減らすことにつながります。
また糖質をいきなり摂取すると血糖値が急激に上がり、余った糖が脂肪に変わりやすくなります。最初に鍋で野菜や肉、魚を食べて、締めで雑炊を食べるというのは、血糖値の急激な上昇を防ぐ理想的な食べ方。あらかじめ鍋つゆの塩分量は抑えめにしておけば、ダイエット中も締めの雑炊を諦める必要はありません」。
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塩分量にさえ気をつければ、締めまでお腹いっぱい食べてもダイエットは可能ということ。ぜひこれからの季節も、鍋を積極的に活用してみよう。