家系ラーメンの“太麺”にこそメリットがあった!

横浜上永谷「ラーメン 環2家」のチャーシューメン中盛。こちらも横浜家系総本山「吉村家」の直系店。
――ひとつひとつの栄養を理解しながら食べると、より効果も高まりそうですね。家系ラーメンの麺はいかがですか。そうですね。太い麺なのでよく噛んで食べる点が細麺とは大きく違います。細いと吸ったり飲み込んだりしやすいですよね。よく噛めば唾液がたくさん出る。それが口腔内の殺菌予防につながるんですよ。
ウイルスや細菌が口や鼻の粘膜から侵入することを考えれば、唾液で口腔内の免疫機能を保っておくことはとても有効。硬麺を選べば、より噛まないといけないのでなおさらいいですね。
――それは盲点でした!ということは、しっかり噛むことが大切なんですね。まさに。あれだけ太い麺を噛まないで食べれば、胃への負担になるのでマイナスです。
唾液の消化酵素で麺のでんぷんを分解することができるんですよ。つまり、噛まないということは、胃に直接でんぷんを届けることになり、胃もたれや消化不良を引き起こします。
それに、早食いをすると血糖値が急激に上がるんです。眠くなったりイライラしたり、習慣化すると動脈硬化や心筋梗塞といった病気にもつながりかねないので、1口あたり30回の咀嚼を目指しましょう。
――体に負担を与えたら元も子もないですよね。30回……意識してみます!もう一つ、同じ重量あたりで比べると、太い麺は細麺よりも表面積が少ないため、スープに溶け込む脂質や糖質の吸収が抑えられるのもメリットだといえます。フライドポテトも細い方が太いものより脂質が多いのと同じですね。
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