家系ラーメンの調味料は利点しかない

厚木「厚木家」のラーメン中盛(味玉トッピング)。「吉村家」創業者・吉村実氏の次男が手掛ける“超直系”だ。
――家系ラーメンはトッピング、調味料、そして薬味の種類も豊富なお店が多い印象です。風邪予防におすすめなのは?やっぱり、にんにく自体の抗菌効果です。私は特ににんにくが好きなので、大量に入れますよ。
生姜のいいところは殺菌効果。また、温まった生姜を食べると末梢血管が広がり、血流をよくしてくれるんです。血行不良だと免疫細胞が全身に行き渡らないので、生姜の効果も風邪予防にはメリットが大きいと思います。
―― 私は生姜好きなのでうれしいです!豆板醤の唐辛子にはカプサイシン含まれ、これが体を温め、血流をよくしてくれます。食欲増進も助けてくれますよ。発酵食品なので、腸内環境を整える作用も期待できます。免疫ホルモンが作られる場所を整えておくことは、風邪予防に有効です。
―― 調味料に悪役なしなら、全部入れても良さそうですね。そうですね。美味しいと思える味のバランスはもちろん大切ですが、調味料や薬味はもともと体にいい働きをしてくれる存在なので、栄養面のメリットは高いんです。
チャーシューに含まれるビタミンB1の吸収をにんにくが助けてくれるように、サポート役としても優秀です。
―― にんにくの他に先生がよく使う薬味は何ですか?お酢です。酢酸が強いので殺菌作用があり、菌が体内に入ったとしても活性化する力を弱めてくれます。それに、薄い味でも酢を入れることで味が引き立つんですよ。
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