幼い頃にテレビや街で見かけた90年代のスポーツカーに、今でも憧れを抱く人も多いだろう。
そんな40代が大興奮せざるを得ない、トヨタの「スープラ」と「セリカGT-FOUR」が、実はアメリカでも大人気らしい。
世界最大級のカスタムカーの祭典「SEMAショー2024」で披露されたその勇姿をとくとご覧あれ。
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すべての写真を見る 12年間コツコツとカスタマイズしてきたトヨタ「スープラ」
1995年式トヨタ「スープラ by レオ・バリット」。
1993年に登場したトヨタ「スープラ」、いわゆる80系。「THE SPORTS OF TOYOTA」という堂々たるキャッチコピーの通り、日産「スカイラインGT-R」やホンダ「NSX」といった当時のライバルとともに、日本のスポーツカーを代表する一台だ。
そんな日本の名作は、映画『ワイルド・スピード』の第一作目に重要な役どころで出演したことで、広く全米に“知られてしまった”。
同車はENEOSが催したカスタムカーコンテストで見事準優勝を果たし、SEMAショー2024に出展することになった。
SEMAショーに1995年式スープラを展示したレオ・バリットが、ワイスピの影響を受けたかどうかは定かではないが、彼は既に12年間もこの愛車を所有し、少しずつ自らの好みに仕上げてきたのは確かだ。
最高出力280馬力だった3Lツインターボエンジンは、3.3Lになって1100馬力を超えている。またエクステリアデザインも、中央部が膨らんだカーボンファイバー製のボンネットフードや、膨らみを増したリアフェンダーを採用するなどして、派手すぎない、けれどしっかりとした個性のある80系にまとめ上げられた。
日本で言えばコンビニに入る際に、写真のままだと下を擦ってしまいそうが、ちゃんと車高を上げられるようにしてある。
カラーリングも絶妙だ。ディープグリーンのボディカラーに対して、インテリアは当時のレカロシートにイエローの生地を採用した。
さらにステアリングやメーターにもイエローをアクセントに用いるなど、隙がない。
チラッと見えるスピードメーターのパネルがイエローになっているのが確認できる。
日本だけでなくアメリカでも人気とあって、現在日本での同じ年式のスープラの平均価格は約760万円(※編集部調べ)と、30年以上前の車なのに現行型の中古車平均価格を凌ぐ。
そんな高額な車をカスタマイズするのは勇気がいるかも知れないが、彼のスープラは大いにカスタマイズの参考になるはずだ。
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