「最辛グルメNEWS」とは……新年会が多いこの時季、「ちょっと店を選んでおいて」といわれ、幹事を任される人も多いだろう。
そんなときにおすすめなのが、旨辛料理のコースメニュー。辛い料理に体だけでなく場の空気も暖まる。今回は、激辛伝道師の金 成姫さんに、旨辛コースメニューが堪能できるお店を3軒紹介してもらった。
【写真15点】「激辛インフルエンサーも“やみつき”の旨辛コース料理3選」を写真でチェック 案内人はこの方!
金 成姫(きむそんひ)●激辛料理専門家。調理師免許と1級フードアナリストの資格を取得。激辛マニアでスパイス香辛料ソムリエ、チーズプロフェッショナル、ワインエキスパート、唎酒師等も。Instagramのフォロワーは2万人を超え、YouTubeなどでも日々さまざまな激辛グルメを発信している。フードライター、フードコメンテーターとして活躍中。
こんにちは、激辛料理専門家の金 成姫です。今回は、大人数で楽しめる激辛店を紹介します。
アジアをはじめ、世界各国の激辛料理が味わえる名店を幅広くピックアップしました。一緒に行く人の好みに合わせて選んでみてくださいね。
今回は、各店のコース料理の中でも、イチオシのひと皿を紹介します。
カスタマイズ可能なコースで新年からファイヤー!
①「赤い壺」の“地獄の鬼辛麻婆豆腐”
ヒリヒリ辛さ度(唐辛子) ★★★★★
スパイシー辛さ度(香辛料)★★★★★
痺れ辛さ度(山椒) ★☆☆☆☆
表参道駅を降りて徒歩4分、青山通りから一本裏に入った路地にあるビルの3階にあります。
赤い壺は、世界中の唐辛子を使った「辛いだけではない旨辛料理」がコンセプト。内装も、壁や天井が唐辛子まみれで鬼かわいい!

唐辛子を彷彿させる真っ赤なソファーと、唐辛子の大きなぬいぐるみも印象に残っています。小上がりの半個室は、唐辛子畑をイメージしたとのこと。激辛好きの仲間たちといけば、この時点で「店のチョイス、センスいいね」と褒められること間違いナシ。
赤い壺には、以下のようなコース料理が用意されています。
・壺定番コース(人気ランキング上位のメニュー多数)3800円
・激辛コース(普通の辛さじゃ満足できない人におすすめ)4500円
・辛さ堪能コース(少しずつ辛さの段階を上げていくコース)5500円
・赤い壺しゃぶ鍋コース(唐辛子専門店のしゃぶしゃぶが食べられる)3980円
ここのコースは、カスタマイズ可能なのが特徴。予算や辛さ耐性を伝えれば、柔軟にコース料理のメニューを変えてもらえます。
例えば、辛いのが苦手な人がいるのであれば、コースのうち一品だけ辛くない料理をオーダーすることもできます。
なので、事前に全員で「これを食べてみたい」とメニューの相談をすれば、さらにワクワクした気持ちで会を楽しめるでしょう。

一番人気のコースは、「赤い壺しゃぶ鍋コース」。漢方と唐辛子を煮込んだオリジナルスープで味わうお肉は絶品です。
また、全員の辛さへの耐性が同じくらいであればガツンと激辛コースを頼んで、予算に合わせて入れてほしいメニューを伝えれば対応してもらえます。
赤い壺の中でも、私が声を大にしておすすめしたいのが「地獄の鬼辛麻婆豆腐」です。
こちらは通常コースには含まれていないメニューですが、事前に相談すれば特別に入れてもらえるんです。
地獄の鬼辛麻婆豆腐は、ハバネロよりも辛く恐ろしい名前の唐辛子「トリニダードスコーピオン」と、日本一辛い唐辛子「辛富士」がタレに使われていて、口に入れると容赦ない辛さのダブルパンチで大火事。唐辛子を2種類使用しているので、辛さの奥深さが段違いです。
地獄の鬼に出会ったような辛さ!
ひき肉やネギも使われていますが、あくまで唐辛子の旨味がメインになるように調理されていて、余計な味付けはナシ。真っ赤なタレを纏った滑らかな豆腐が、舌の上で転がって口全体に旨味を運びます。
激辛コースでも刺激が足りない方は、裏技も。お店に相談すれば、事前に誓約書にサインが必要なほど辛い激辛料理をコースに含められるかもしれません。
11辛の「冥土の土産」は辛いよりも“えぐい”というのが正直な感想。
8辛以上のメニューは、シェアしながら挑戦しても問題ないので、思い出のひとつになると思います。8辛を完食した方々のみ、9辛を食べる権利が獲得できます。
赤い壺のカスタマイズ可能なコース料理で、真の激辛好きも辛いのが苦手な人も一緒に卓を囲んで盛り上がれますよ!
2/3