連載「男に刺さるソウルフード」とは...... 韓国・ソウルの冬は寒い。朝晩になると氷点下まで気温が下がるほどだ。そんな日に食べたくなるものといえばやはり鍋。というわけで今回は、「プテチゲ」を紹介!
聞けば、日本の鍋とは少し食べ方が違うようで……。
【写真12点】「極寒の韓国・ソウルで食べたい絶品プテチゲ」の詳細写真をチェック 案内人はこの方! 隅谷洋平●1978年生まれ。’98年にビームス ジャパンのオープニングスタッフとして入社し、新宿のビームスジャパン、丸の内店、銀座店を経て、’17年に韓国のソウルへ移住。現在はセレクトショップ「バーバーショップ(BARBERSHOP)」のスタッフとして活躍。休みの日も古着店を巡るほどの服好き。韓国グルメにハマり、移住してから体重は10kg増。韓国人より辛いものを食べる。Instagram:@sumitani78
プテチゲは食料難の時代に生まれた市民の知恵
いつもご覧頂きありがとうございます。隅谷です。
前回のカルククスいかがでしたでしょうか? ソウルもかなり冷えてきましたので今回は鍋物。みんな大好き「プテチゲ」を紹介をしたいと思います。韓国では“ブテチゲ”とも呼びますが、どちらも同じものです。
プテチゲのプテとは「部隊」の意味で、軍部隊が食べていた物と思っている人も多いのですが、実は違います。もともとは50年代初頭の朝鮮戦争時代に、米軍部隊周辺に住んでいた人たちが、軍部隊で使い切れなかったハムやソーセージなどをもらって煮て食べたのが始まり。
当時韓国では食料が不足していましたが、米軍には本国からの供給が豊富だったため、この加工品を利用したのです。
その後、60年代〜70年代には工場労働者の低価格な外食や会食の際によく食べられるようになり、広く知られていった鍋料理です。
歴史的にみると大変な時代に生まれた料理ですね。ですが、美味しさは鍋物の中でもトップクラスだと思います。
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