キャリアブレイクは「これまで向き合えてこなかった大事なことに取り組む期間」と語る加藤たけしさん(撮影:山中散歩)
当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。 病気、育児、介護、学業などによる離職・休職期間は、日本では「履歴書の空白」と呼ばれ、ネガティブに捉えられてきた。しかし、近年そうした期間を「キャリアブレイク」と呼び、肯定的に捉える文化が日本にも広まりつつある。
この連載では、そんな「キャリアブレイク」の経験やその是非についてさまざまな人にインタビュー。その実際のところを描き出していく。
やりがいはあった。年収も1000万を超えた。それでも、加藤たけしさんは仕事を辞めた。ちょうど40歳の誕生日を迎えるときのことだった。
現在は仕事から離れたキャリアブレイク中で、収入は多いときの10分の1ほどになったという。だが、その表情は晴れやかだ。なぜなら今彼は、忙しく働く日々で置き去りにしてしまっていた大事なものごとに、向き合うことができているからだ。
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