メーカー純正オプションで700馬力までパワーアップしたF-150
フォード「 F-150 FP700S」。
RAMと違い、既にフルサイズのBEV、F-150ライトニングを発売中のフォードだが、今回のSEMAショーに同車の姿はなく、代わりに目を引いたのが700馬力のモンスタートラックに仕上げられた「F-150 FP700S」だ。
5L V8エンジンは最高出力700馬力/最大トルク800N・mまでパワーアップ。とはいえ、チューンしたのではなく、フォードのアフターパーツ部門が設計したスーパーチャージャーを装着しただけなのだ。
大排気量トラックは、やはりどっしり構えるローダウンのほうが似合う。
しかもこのスーパーチャージャーは全米の50州で合法的に使用でき、正規ディーラーで3年間/3万6000マイル(約5万8000km)の保証が付く。
さらに車高を下げるフォード製のパーツが組み込まれ、同じくフォード製エキゾーストパイプなど純正カスタムパーツがたっぷり備えられた。
リアゲートには、アメリカで最も売れるトラックだということを誇るように「F-150」と大きく入る。
つまり、このF-150 FP700Sも上記ラム2500パワーワゴンコンセプトと同じく、今を楽しもうぜ系ってこと。
スポーツカーによくあるフェンダーベントも装着。
だいたい、産油国アメリカはガソリン代が安いし(原稿執筆時点で約125円/L)、次期大統領は石油増産の意向を表明しているから、さらに価格が下がる可能性もある。
このところガソリン代の高い日本からすれば、5Lやら6.4Lといった大排気量のV8エンジンを明るく「楽しもうぜ!」って言えるアメリカって、うらやましいなあ。