⑥ チャイナタウンで食べた「 あんかけご飯」
ヤンゴンにあるチャイナタウンの露天で食べたのが、「あんかけご飯」。店の人に料理の名前を聞いたのですが、ビルマ語でまったく聞き取れませんでした。が、見るからにあんかけご飯です。
ヤンゴンの学校や会社員が多い地域の露店で2000チャット(約140円)
学食のような見た目とボリューム。現地で働く人が多く、僕と同じものを食べています。
野菜はトロトロになるまで煮込まれ、うずらの卵はしっかり味が染みていました。味はしょうゆベースで鶏の出汁の旨みも感じられ、飽きのこない美味しさ。地元の人が多く食べに来るのも頷ける一品でした。
ヤンゴンにはチャイナタウンがあり中国文化の影響も受けています。同国は東南アジアに位置しますが、インドやバングラディッシュなどの南アジアの影響も、中国の影響もあり食文化はとても多様です。グルメ旅には欠かせない国だと言えます。
ミャンマーを歩いていると、露天から甘い香りが漂ってきます。その正体は、ロティ。
卵ロティ。1000チャット(約70円)
ロティとは簡単に言うと鉄板で焼いた平たいパンです。軽食やお菓子の位置付けで練乳をかけたり、写真のように砂糖をまぶして食べたりします。インドやパキスタンでよく食べられており、ミャンマーにも伝わってきたのでしょう。
美味しいものは国を超えて伝わっていきます。ロティはタイやベトナムでもよく見かけます。そのうち日本でも流行るかもしれません。シャリシャリの砂糖がとても良いです。
ヤンゴンの路上のチャイ。1000チャット(約70円)。
夜には生暖かい風と熱々のチャイを。野良犬が真横を通ったり、すりすりしてきます。裸の子どもが走っていることもあります。この町の雰囲気と今日歩いた思い出に浸りながらとても甘いチャイを少しずつ飲みます。
ヤンゴンのバス停の料理屋。笑顔で手を振ってくれた。
軍事政権下で私たちには想像できない出来事が起き、大変なはずですが、街中には人々の笑顔が溢れています。皆さん優しく接してくれます。電気が使えず商売ができなかったり、いきなり軍に連行されたり、通貨の価値が暴落したりする状況です。
それでも軍事政権に反対して民主主義を取り戻そうと忍耐強く戦っています。何人かに話を聞きましたが、「子どもたちのため」や「国の将来のため」と言って今の現状を受け入れています。
ミャンマー国民にとって大変な時期ですが、どうにか乗り越え、明るい未来を築いてほしいと願うばかりです。
平和になって旅行者の移動制限がなくなったら、いろんな村を訪れてもっとたくさんのグルメを探したいと思います。
※レートや現地価格は旅行当時のものです。