[高評価のポイント4] ドライバーが運転して楽しい車は同乗者も楽しい
さて、CX-80のパワーユニットをおさらいすると、往路で乗った3.3L直列6気筒ディーゼルに加え、同エンジンをベースとしたマイルドハイブリッドに復路で試乗。そして、2.5Lガソリンエンジンをベースに電動化したプラグインハイブリッドの3種類が用意されている。
お家芸とも言える直6ディーゼルターボの良さもさることながら、特に注目はPHEVだ。今回は残念ながら長距離の試乗はかなわなかったが、少しだけ乗った感想は、エンジンとモーターの切り替えといった制御の良さが際立っていた印象だ。
ドライビングダイナミクスにはこだわりの強いマツダ。ADAS安全支援系も使いやすく、車線キープも前車追従の車両挙動も細やかでとても好印象。
踏んだぶんだけ忠実に応答するリニアな加速感が気持ちいい。前車追従機能などの先進運転支援システム「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」も精度が高くスムーズで、ロングドライブには欠かせない機能だ。
CX-80は、FR駆動ベースのAWD(全輪駆動)になっており(2WD仕様もあり)、峠道や高速旋回時の車体の浮き上がりを抑制する「KPC(=キネマティック・ポスチャー・コントロール)」を搭載している。
つまり、カーブの揺れを抑え、安心感があり疲労の軽減にもつながるのだ。
静粛性が高く快適な車内から眺める景色はより一層美しく感じられる。
こういった走行時におけるショックや揺れといったノイズを極力抑えてくれるのは、ドライバーはもちろんのこと、同乗者もドライブが楽しくなる要因になる。
マツダが考える「人間中心の設計思想」というのは、なにもドライバーに限ったことではなく、乗る人すべてを考えているのだろう。
そもそもの素性がいいマツダ車。それに最新のテクノロジーを纏ったCX-80は、特に家族や仲間と出掛けることが多い人におすすめしたいモデルだなと感じた試乗会だった。
最後に、この車が394万3500円~712万2500円で手に入るのも驚きだが、それもマツダだからこそ。
ぜひ、みなさんも一度試乗してみて、その価値を体感してほしい。
[問い合わせ]マツダコールセンター0120-386-919www.mazda.co.jp/cars/cx-80