① メジャー化の立役者「エリックサウス 高円寺カレー&ビリヤニセンター」
マトンビリヤニとチキンビリヤニのあいがけ「ツインビリヤニ」1100円
セブンイレブンでは4年連続でビリヤニが商品化されました。その監修店こそ、稲田俊輔総料理長率いる「エリックサウス」です。
マニアックな南インド料理も、彼の腕にかかればたちまちメジャーシーンへと躍り出てしまう。それを物語るのが、2011年、第一号店が八重洲にオープンしたときのエピソードです。
まだまだ認知度が低かった南インド料理の専門店を、超大都会に構えるというまさかの決断!
当初、稲田さんに「インド料理と言えばナンやバターチキンカレーとしか思われていない今の時代、ビリヤニなどの攻めた料理をあんな場所で出して大丈夫なの?」とお節介ながら聞いたことがあるんです。
ところが「余ってもお弁当にしてサービス価格で売っているので、ロスは出ていません」と。
八重洲の地下街にある店なので、サラリーマンが帰りに「安いから」と買っていく。そして「美味しかったなぁ」と今度は店に食べに来てくれる……というサイクルを構築していたんです。
しかもITにおける「2000年問題」に対応するべく、南インドの技術者たちが東西線で大手町に集っていた。八重洲は、本物のビリヤニを知っている人たちの“動線上”でもあったわけです。
こうした驚くべき着眼点とセンスで勢いにのったエリックサウスが、2020年、ビリヤニを全面に押し出して「エリックサウス 高円寺カレー&ビリヤニセンター」をオープンしました。
「HOTEL」は、南インドではレストランの意。
おひとりさまにぴったりな量と、炊きあがるまでの待ち時間につまみを楽しめるなどなど、「ビリヤニビギナー」にはうってつけの親切設計です。
初めて食べるなら、おすすめは「ツインビリヤニ」。チキンビリヤニと、羊と鶏の粗挽きミンチで作ったキーマビリヤニを両方楽しめます。添えられているチキングレービーをかけて、スパイスカレー風に味わうのもおつです。
上級者はスパイスと羊の旨みがガツンと効いた「骨付きマトンビリヤニ」をぜひ!
「骨付きマトンビリヤニ」1570円
初心者からマニアまで抜かりなく満足させてくれる、心憎い名店です。
3/5