ジェイソン・デンハム●1970年生まれ、イギリス・ニューカッスル出身。マンチェスター大学でアートを専攻し、デニムにまつわる知見を吸収。卒業後は「ペペジーンズロンドン」などの立ち上げを経て、2008年に自らの名前を冠した「デンハム」をオランダ・アムステルダムにて創業する。自他ともに認める生粋のデニムホリックだ。
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すべての写真を見る 「青い血が流れている」。まことしやかにそう囁かれるほど、深いデニム愛を持つ男、ジェイソン・デンハム。
言わずと知れたデンハムの創設者が、突然の“卒業”を発表した。
ただそこに、ネガティブな色はない。青から緑へ。彼の手と心は、また美しく変わろうとしている。
ジェイソン・デンハム、最後の言葉
編集部 デンハムの立ち上げから数えて17年、本当にお疲れさまでした。
ジェイソン ありがとう。デビュー当初から仲がいいオーシャンズには、トクベツな想いを抱いています。グッドフィーリング。お互い、いい歴史を歩んできたよね。
編集部 卒業は以前から準備を?
ジェイソン そうだね。このタイミングになったのは、ブランドが次のステップに進むための手筈が完璧に整ったから。そこにいるアキ(デンハムグローバル副社長の根岸洋明さん)たちが熱いハートを持って、きっとやり続けてくれる。
編集部 根岸さんはどんな存在?
ジェイソン ひと言で言うならば、「スーパースーパースーパージャパニーズ」。初めて会った瞬間から、僕はアキに恋をしたんだよ(笑)。
編集部 というと?
ジェイソン 僕が敬愛する日本文化と同様に、あらゆるディテールで感動させられる。プロフェッショナルで丁寧。僕に負けないくらいデンハムというブランドを愛しているしね。でも一方で、アキはインターナショナルな視点も持っている。すごいよ。
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