褪せた色合い、往年のディテール、丸みのあるシルエット。古着のアウターが愛されるのは、洗練された今の新作には見られない“ひとクセ”があるからかもしれない。
しかし、我々にとっては昔から馴染み深いだけに、取り入れるのは造作もないと思っちゃいないか。これが今着るとなるとなかなかにして難しい。そんななか、アラサー世代がその解決策になりうる着こなしを実践中。彼らのアプローチから学ぶことは多そうだ。
【写真9点】「“いいクセ”出してる古着アウター」の詳細を写真でチェック
① シンプルスタイルにシブさを加える茶系革ジャン
ジャケット、Tシャツ=ともに古着 パンツ=ユニクロ シューズ=プーマ 帽子=ニューエラ バッグ=コーチ
▶︎灘地さんのスナップをすべて見る 灘地 隼さん(29歳) 無駄を削ぎ落とし、セクシーさや洗練を加えたモダンな革ジャンも増えてきたが、”シブさ”を演出するなら古着の右に出るものはいない。それがブラウンならなおのこと。
灘地さんが袖を通したのは、長年着続けてきたかのようなクタ感、ポケットのフラップなどに浮かび上がったあたりが印象的な茶レザーのブルゾン。たとえ黒で統一したTシャツとパンツのシンプルなスタイルでも、アウターに漂うオーセンティックな風情により一気に貫禄が増した印象。
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