OCEANS

SHARE

マリンアクティビティや食体験。角南さんと海の関わり方

角南さんの地元・瀬戸内海

角南さんの地元・瀬戸内海


井植 何事も体験することが改めて大切、というところで、角南さんご自身の海との関わり方についても、お聞かせいただけたらうれしいです。

角南 そうですね、私はとにかく海でぼーっとしたいです。船を出して、錨を下ろして、海の上で過ごす時間が最高です。山がいいという人もいますよね、私の場合はとにかく海。釣る喜びよりも、ただ糸を垂らして時間過ごす方が好きです。

井植 角南さんは瀬戸内のご出身で、幼少期から美味しいシーフードを召し上がっていらっしゃったと思うのですが、今もシーフードはお好きですか?

角南 もちろん大好きです。昔は友達の家に遊びにいくと、魚がおやつの代わりでしたから。ところが最近は、私が好きなタコも不漁でまったく獲れなくなっています。ずっと当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなくなっている。それが瀬戸内に限らず、全国各地で起こっているのです。今まで獲れていた魚が北の方に行ってしまうなど、海水温の上昇の影響もあります。

井植 そういう変化は、食を通じても感じることができますね。実体験は、本当に重要。

ブルーシーフードガイド 東京都版/東京都産業労働局 

ブルーシーフードガイド 東京都版/東京都産業労働局 


角南 井植さんが出している「ブルーシーフードガイド」は、今食べていい魚、つまり、おすすめのサステナブルな魚、がひと目でわかるようになっていますよね。このブルーシーフードガイドを参考にすれば簡単に消費行動を変えられる。これからは学校や地域で学ぶ機会をもっと設けていけたらと思っています。

井植 あと、シーフードに合わせるお酒はいかがですか?

国際会議で伺った、ポルトガルでの様子

国際会議で伺った、ポルトガルでの様子


角南 料理とお酒のマッチングは絶対にありますね。魚が美味しい国に行くと、その土地独自のお酒が必ず一緒にあります。国際会議で最近行ったポルトガルがそうでしたし、南米に行ったときもユニークな食体験をしまして、やっぱり料理とお酒は好きなんだなと。同時にそれぞれの地域で、海の変化を感じているのも事実です。シーフード文化を持つ国や都市の人々の力をひとつにして、これから100年後、200年後の子供たちに、我々が育ち楽しんできた海を託していかなければいけません。


3/3

次の記事を読み込んでいます。