OCEANS

SHARE

謎の怪魚バラムツとは!?

バラムツは、薔薇の棘のような体をした怪魚のこと。人間の体では分解できないワックスエステルという脂を全身に纏っていて、英名でオイルフィッシュとも呼ばれています。

ちょっと強面のバラムツ。

ちょっと強面のバラムツ。


この脂には浮力があるため、浮袋を持たずに深浅移動も可能だそう。なんとも不思議な魚です。

バラムツは市場での取引が禁止されていますが、食べることは可能。脂が乗っているので美味しいらしいです。

ただ、ワックスエステルを分解することができないので、そのままお尻から脂が垂れ流しになってしまうとか。あまりにリスクが高いので、私は食べたことがありません……(汗)。

バラムツの釣り方

昼間は水深1000mの深海で生息しているバラムツですが、夜になるとエサの捕食のため200mぐらいの水深まで上がってきます。そこを狙って釣っていきます!

日本でバラムツ釣りができるのは、一気に水深が深くなる海域。主に静岡県の駿河湾や和歌山県の白浜沖です。

私はホームである和歌山県の白浜沖へ釣りに行きました。港から船で30分も走ればそこは水深1000m超え。怪魚が潜んでいます。

日が完全に落ちて暗くなってから、仕掛けをセッティング。300gのジグに太いリアフック(下の写真の針)だけ付けて、底にサバの頭を引っ掛けます。

サバの頭をつけた仕掛け。

サバの頭をつけた仕掛け。


そして船長の指示棚まで落としてそこから2~30m竿をしゃくりながら上げていきます。1、2、3とワンピッチでしゃくったら、5秒程しばらくステイ。

このステイのときにフワッと浮くアタリやモゾモゾしたアタリがあれば、バラムツが食ってきているサイン。

捕食が下手な魚なので、しっかりエサを食い込んで竿に重みがのってから、フッキングして合わせます。

糸が緩んで針が外れないように常にテンションを抜かないように巻き上げていきます。

テンションを緩めないよう、気が抜けない時が続く。

テンションを緩めないよう、気が抜けない時間が続く。


バラムツにはほかの魚にはある浮袋がないので、どれだけ水深が変わっても体力はまったく衰えず、海面近くになり船の光が見えてもさらに大暴れしてきます!

私は焦って竿の力で引き上げようと竿を無理に起こしてしまい、ボキっと竿が真ん中で折れてしまいました(泣)。

それでもまだ糸は繋がっているのでリールを必死で巻き上げ、なんとか船縁まで寄せられると、船長がネットインしてくれました‼︎

20分近くにもなるファイトの末上がってきたのは、175㎝、推定40㎏ぐらいの大型バラムツ!

この日釣れた大型バラムツは、なんと身長越え!   

この日釣れた大型バラムツは、なんと身長越え!


更に大きい個体は2mを超えるそうですが、自分の身長を超える大きさの魚を釣ったのは初めてで感動しました。

船の上に上がってからも、ドッタンバッタンと大暴れする怪魚バラムツ。

薔薇の棘のような魚体で怪我をしないように、船長がタオルで尻尾を巻きつけて写真撮影後、優しく海に帰してくれました。

ちなみに一緒に行った友人は、隣で巨大黒アナゴを釣り上げていました(笑)。

なんとも巨大な黒アナゴ!

なんとも巨大な黒アナゴ!


顔のサイズ、大型犬と同じぐらいなんですけど‼︎

ちょっと顔が怖い・・・。

ちょっと顔が怖い……。


あまりに独特な臭いがして食べるのは怖いので、こちらもすぐにリリース。

こんなヤバい奴らがこの海には生息しているのか……。そう考えるとちょっと怖いけどワクワクする世界。

みんなにもぜひ経験してほしいです。

この日の釣行は、私のYouTubeでも過去に投稿しています。興味がある方は是非見に来てください♡




4/4

次の記事を読み込んでいます。