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▶︎すべての写真を見る 老けた印象を与える大きな原因のひとつに、瞼の垂れがある。元々腫れぼったい人だけでなく、パッチリ二重の人でも加齢と共に瞼は垂れてくるもの。
そんな瞼の垂れ=眼瞼下垂の症状を「歳だから」と諦めるのはもったいない! ここでは保険適用の手術の選択肢を、実際に手術を受けた人の声と共に紹介していこう。
今回は、形成外科・美容外科医の西嶌先生にお話しを伺った。
話を聞いたのはこの人! 西嶌暁生先生●恵比寿形成外科・美容クリニック副院長、恵比寿こもれびクリニック・院長。医学博士、形成外科専門医として美容外科、医療レーザー、トータルエイジングケアなど数多くの悩みに応える。著書に『だから夫は35歳で嫌われる メンズスキンケアのススメ』(光文社)など。
スマホの見過ぎで瞼が垂れる! 40代から下垂が始まる人も
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――そもそも眼瞼下垂とは、どんな症状ですか? 眼瞼下垂とは、目を開けたときに、上瞼が正常の位置より下がった状態をいいます。軽度であれば日常生活にほとんど支障はありませんが、中等度(上まぶたのフチが瞳孔の上半分にかかっている)以上になると、見えにくさを感じるようになります。
大きく分けて先天性と後天性があり、加齢による下垂は後者ですね。年を重ねることによって、瞼の開閉をしている眼瞼挙筋と瞼をつなぐ役目をしている挙筋腱膜が伸びたり外れたり、瞼の皮膚そのものがたるんだりして瞼が垂れてしまいます。
60歳以上の高齢者によく見られますが、早ければ40代から症状が現れることも。パソコンやスマホの見過ぎも一因となって、患者の若年化が進んでいます。
――高齢者だけの症状じゃないんですね。眼瞼下垂を放置するとどうなりますか? 眼瞼下垂は、度合いこそ違えどすべての人で進行します。最初に言ったとおり、軽度ならば治療の必要はないですが、放置することで生活の質が下がるおそれがあります。
具体的に言うと、まぶたが重い、額のしわが目立つ、いつも眠そうに見える、老けて見えるなどの外見面。目の疲れ、目の奥の痛み、頭痛や肩こりが辛いといった内面。そして、集中力が続かない、気分が塞ぐ……といった、メンタル面にも不調をきたす可能性があるのです。
――自分が眼瞼下垂かどうかわかる、チェック方法はありますか? 2つの方法があります。
①瞼が黒目を隠していないかを見る→普通に目を開けて鏡を見たときに、黒目がすべて見えるかどうかをチェックしてください。黒目の一部が上瞼によって隠れていたら眼瞼下垂かもしれません。
②瞼の開き具合を確認する→目を閉じて、眉毛の真ん中を指で押さえたまま目を開けてみて。このとき目が開けられない、力んでしまうなどがあれば、眼瞼下垂の兆候あり。
そのほか、昔の写真と見比べて瞼が垂れているかを確認する方法もありますね。「もしかして」と思ったら、まず眼科か形成外科を受診してみてください。
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