OCEANS

SHARE

加工が強み、でもやり過ぎ感はなし

ミリタリーやワークの古着を背景に、究極のシンプル、普遍性、そして上質を追求する新進気鋭の「アプレッセ」。宍戸さんは、ブランドの得意分野でもある加工に惚れ込んだ。
advertisement



「これは2年前に購入しました。アプレッセは加工がうまいんですよね。色を落とす場所や風合いなど古着と遜色ないぐらいに自然で、強めの茶染めのおかげでちょっとくすんだ感じがすごくリアル。それだけでも古着をよく研究して、サンプリングを重ねてきたことが推測できます」。


advertisement

「オンスが軽いのも魅力。厚地のデニムと違って夏でも十分はけます。現に昨夏も活躍してくれましたから。

あと一般的なデニムと比べてレングスが短めで、日本の成人男性にピッタリな丈感だと思います。170cmぐらいの僕にはちょうどいい。古着店で探しても、そうそう見つからない丈感です」。



「風情が抜群の1本ですが、個人的には縦落ちやヒゲ、アタリなどの部分にこだわりはありません。どちらかというと僕は、濃紺の状態からデニムをはくときもヒゲやハチノスが入らないように気をつけるタイプ。いわゆるデニム好きが好むアイテムにはそれほど興味がありません」。




最後にデニムの魅力を聞くと、宍戸さんは「包容力」とひと言。どんな服も合い、男っぽさも表現してくれ、昔からあるモノだけれど時代錯誤感はほぼ皆無、というのがその理由だとか。その言葉に思わず納得。だからこそ、我々はいつになってもデニムを求めてしまうのかもしれない。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

SHARE

advertisement

次の記事を読み込んでいます。