酸いも甘いも噛み分けたデニム好きデザイナーが作る1本
続いては、大阪を代表する実力派のデニムブランド「ボンクラ」の1本を。その質の高さは、全国的にトップクラスと評判である。

「このデニムは1年くらい前に購入しました。ボンクラはうちでもずっと置かせてもらっているブランドで、かれこれ15年ぐらいの付き合いになると思います。
デザイナーの森島 久さんとは何度もお会いしていますが、毎回その知識量に驚かされます。森島さんが初めて手にしたリーバイスは、アメ村の古着店でお手伝いをしていた頃に1000円でもらった1本らしいのですが、それが実は貴重なヴィンテージの501XXだった……なんて逸話も。古着ブーム以前の話だと思いますが、凄いですよね」。

ワンウォッシュを入れたこちらは独特な青みが印象的で、シルエットはやや太めのレギュラーストレートだ。


「ボンクラのデニムは型数が少ないんですよ。ブランドとしての歴史は10年以上ありますが、その間作ったのは5〜7型ぐらいだったと思います。その大半がすっきりとしたシルエットだったのですが、最近新型でやや太めのシルエットをリリースしたんです。
それがこの1本です。生地も新素材を使っているようで、はいてみたら肌触りもすごく良かったんです」。
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