① ネオ・カツカレーの先駆者! 「渡邊咖哩」
「スパイスとんかつカリー」1500円
創業8周年を迎えた、ネオ・カツカレー界の大御所「渡邊咖哩」。ここのひと皿は、“重すぎる”というカツカレーの欠点を見事に克服しています。
そもそもカレーがもったりしておらずシャバシャバ。スリランカのミックススパイスに、なんと鯛出汁を合わせています。そう、渡邊咖哩のキーワードは「和」なんです。
カツカレーは
「銀座スイス」という洋食店から始まったので、ベースにはブイヨンやフォンといった西洋料理があります。それを何とも大胆に和出汁へと置きかえてしまった。
重たいどころか、サラッとした口当りと鯛の旨みで食欲増進。溶け出してきたカツの油も上品に受け止めてくれて、スプーンが止まりません。
もちろんカツにも工夫があります。150gの肉厚ロースを使っていますが、脂身がごくごく少ないので胃にもたれない。
しかも、衣にもスパイスが練り込まれているのです。銀座スイスでは、カレーにパン粉を入れることでカツの親和性を高めていましたが、こちらはカツをカレーに寄せている。素晴らしく調和のとれたマッチングです。
まずはスタンダードな「スパイスとんかつカリー」をご賞味いただきたいですね。キーマカレーにカツトッピングも間違いなしの美味しさです。
3/4