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筋トレ・ダイエット中におすすめの最強レシピ


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ーーでは、ビギナーに向けて使い方を教えてください。
 
基本的には以下の4ステップでOKです。難しいことはないので、まずはレトルトのハンバーグやスーパーで買ったお惣菜のシュウマイなど、出来合いのおかずと冷蔵庫の残り野菜を一緒に蒸してみて。たったこれだけでもヘルシーで豪華な食卓が完成します!
 
<基本の使い方>
① 鍋に水を9分目くらいまで入れて火にかける。せいろは水で濡らして準備する。焦げや臭いの付着を防ぐ効果あり。

② 水分の出る素材や、肉などを蒸す場合はクッキングシートを敷く。レタスなどの葉物野菜やもやしでもOK。器ごと蒸す場合は耐熱容器を使用する。

③ 好みの食材を切ってせいろに入れる。

④ お湯が沸騰して湯気が立ちのぼったら、鍋の上にせいろを乗せ、そのまま10分程度(素材によって異なる)蒸したら完成!
 
ちなみにお手入れ方法もズボラでOK。洗剤を使う必要はなく、水で流して洗うだけで大丈夫です。よく乾かしたら、戸棚にしまうのではなく風通しのいい場所で保存しましょう。出しっぱなしでもオシャレ感があるので、冷蔵庫の横などにフックを引っ掛けて干しておくのがおすすめです。

ーー思ったより簡単そう! オーシャンズ世代の男性だとダイエットを意識している人も多いですが、おすすめの食材や食べ方はありますか?
 
筋トレ男子の定番「鶏胸肉」「ブロッコリー」「卵」を同時に蒸しあげる“アスリート3品せいろ”がイチオシです!

茹でるとビタミンが流れ出てしまうブロッコリーも、せいろなら栄養を残したままなのでダイエット中にぴったり。それぞれ別茹でしなくても一気に蒸せるので、忙しい人でも続けやすいです。お弁当にもいいですね。
 
<アスリートのための3品弁当・作り方>
① 鶏胸肉1枚(一口大に切る)、ブロッコリー1/2株(小房に分ける)、卵3個をクッキングシートを敷いたせいろに並べ、中強火で10分蒸す。

② 火を止めてさらに10分おいたら完成。





蒸しても柔らかくなりすぎず、ヘルシーながら満足感も得られる根菜類の温野菜ディップもおすすめです。余った野菜は保存容器に入れて漬け汁に浸せば、油を使わずヘルシーな蒸し浸しにアレンジもできますよ。
 
<スティック温野菜 ごまみそディップ・作り方>
① にんじん、大根、ズッキーニはスティック状に切る。ごぼうもスティック状に切り水にさらす。じゃがいも、かぼちゃは皮付きのままくし形に切る。

② 野菜をせいろに詰め、中強火で10分蒸す。

③ 絹豆腐(大さじ3)、みそ、マヨネーズ(各大さじ1)、しょうゆ、みりん、七味唐辛子(各小さじ1/2)、白すりごま(適量)を混ぜたごまみそディップで召し上がれ。



ダイエット中でも晩酌はしたい……という人には、タレにつけて食べる蒸し鶏串や、蒸しサムギョプサルなども。お肉は蒸すことで余計な脂が落ちてヘルシーになるので罪悪感なく楽しめます!
 
<タレにつけて食べる蒸し鶏串・作り方>
① 鶏もも肉250g(一口大に切る)、ピーマン赤・緑(各2個一口大に切る)を交互になるよう竹串に刺す。

② クッキングシートを敷いたせいろに並べ、中強火で10分蒸す。

③ しょうゆ、みりん(各大さじ3)、砂糖(大さじ2)、おろししょうが(大さじ1)、おろしにんにく、片栗粉(各小さじ1)、水(100ml)を鍋で煮立たせ、とろみがついたら耐熱性のコップに入れて蒸し上がった串に添えながら食べる。

 
 

 
<蒸しサムギョプサル・作り方>
① 豚バラ肉250g(1cm幅に切る)、にんじん1/2本(食べやすい大きさに切る)、エリンギ2本(手で縦半分に割く)、ししとう(10本)をせいろに並べ、中強火で15分蒸す。

② 付け合わせにサニーレタス、大葉、キムチ、コチュジャンを添えて召し上がれ。



せいろ蒸しにチャレンジ! これだけ押さえておけば大丈夫!

ーーこんなものも蒸せる! という意外な食材はありますか?
 
缶詰まるごとです。鯖缶やカレー缶など、好みの缶詰と冷凍ごはん、ありあわせの野菜を一緒に蒸すだけで熱々のせいろ御膳ができちゃいます。

ちなみに冷凍モノはごはんに限らず、肉や魚類も凍ったまま蒸してOK。ふるさと納税でもらうような、ちょっと良い味噌漬けや西京焼きなどでもぜひ試してみてほしいです。



逆に、蒸してみて失敗したのは「生麺」ですね。冷凍うどんや蒸し焼きそばなど一度調理してある麺はいけるのですが、生麺はそのまま蒸すだけだとゴムのような食感になって全然美味しくありませんでした……。ちなみにパスタなど乾麺も、せいろに入れて蒸すだけでは難しいです。
 
ーーなるほど。失敗しないコツはあるのでしょうか?
 
蒸し時間に差がある食材同士を組み合わせるときは注意が必要です。

例えばパンと芋類では、パンが5分ほどに対し芋類は10〜15分ほど。こういう場合は先に火の通りにくい食材を蒸して、時間差で、空けておいたスペースに火の通りやすい食材を後から追加するとうまくいきます。

また、複数の食材を入れる時は同じくらいの大きさに切っておくのも失敗しにくくなるポイントです。

せいろ2段を重ねて調理する場合は、蒸し時間をプラス3〜5分ほど足して様子を見ながら調理してください。
 
ーー初めてせいろを購入する場合、どのようなポイントに注目して選ぶといいでしょうか?
 
せいろデビューには21cmサイズがおすすめです。このサイズは冷凍うどん1食を入れるのにちょうどいいサイズで、敷き皿を使う場合でもだいたいのお皿にフィットします。

せいろの素材は竹、杉、檜などがあり、一般的に竹や杉はリーズナブルで、最近はMUJI(無印良品)やスリーコインズなどでも手に入るようになりました。初めてトライするなら敷居が低くておすすめです。

ただし、使用頻度にもよりますが、お手ごろ価格のせいろはだいたい2年前後くらいで買い換える消耗品と思ってください。

一方、専門店などで扱っている檜のせいろは価格は高いですが、その分香りもよく耐久性に優れています。一生モノとして愛用している人もいますね。まずは自分の好みでせいろを選んでみてください!

難しそうなイメージを見事に裏切る扱いやすさ。そしてヘルシーな調理法が叶うというせいろ蒸し。旬の野菜や肉、魚……たっぷり食べたい秋の味覚こそ、せいろで素材本来の味を楽しみながら健康維持にも役立てていきたい!

アントレース、岡田 圭(Verb)=取材・文

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