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ミラノサンドとはパニーニのことだった!?

美味しいコーヒーを気楽に飲めるようになっただけではない。ドトールはお菓子店にも負けないし、イタリアならではのサンドイッチも楽しめる。しかも、ドイツのジャーマンドッグもあれば季節限定の商品もたくさん。ドトールに行けば、世界一周しているように感じる。



立派なサンドとコーヒーのモーニングを500円以下で提供しているのはすごい。しかも、注文してから作ってくれているからいちばん美味しい状態で食べられるのだ。種類も豊富で迷うことが多いし、野菜もたっぷり入っていて栄養もしっかり考えられていることが伝わる。一日中食べられるミラノサンドも半端ない美味さだ。

ミラノサンドは1993年から展開しているようだ。30年前から多くの人を支えているが、もちろん僕もそのうちのひとり。
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ミラノサンドに関しては、初めて見たときから立派なパニーニだと感じていた。パニーニとは具材を挟んだイタリアのサンドイッチの総称だが、ミラノサンドは形も食べ方も現地のパニーニにそっくりで懐かしいとさえ感じる。

なのでミラノサンドの名前の由来はイタリア人として、ずっと気になっていた。なぜミラノとサンドという言葉になったのか。「ミラノ」は日本人にとって言いやすくて記憶に残るイタリアの地名だ。当時パニーニという名称に馴染みのなかった日本で、イタリアの地名を取って「ミラノサンド」とした説がある。



メニューにあるミラノサンドAは、生ハムロースとボローニャソーセージにレタスとマヨソースのバランスがよく合う。食べ始めたらあっという間に完食してしまうが、実は少し甘みを足せばより美味しくなるだろうなと思っていた。



そこで発見したのが注文の際に言えばもらえるケチャップだ!

これをレタスにかけてみたら、トマトの甘味がプラスされてよりイタリアンなミラノサンドが新登場。



この甘みはハムの塩分やブラックペッパーと想像以上に相性が良くて、一度試したらやめられないかもしれない。ちなみにこのケチャップはメニューにあるチーズトーストにかければ、なんとピザトーストにもできちゃうのだ。
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マッシのお気に入り、ミルクレープもアレンジ?

ドトールにはケーキや焼き菓子、菓子パンもたくさんあるが、ついつい頼んでしまうのはやっぱりアレ、ミルクレープだ。考えられないほど美味しくて幸せになるスイーツだ。口にした瞬間、とろけるような食感で食べ出したら、あっという間に完食してしまう。

その秘密は何層にも重ねられた生地とクリームの絶妙なバランスにある。一枚一枚のクレープ生地は、驚くほど薄く焼き上げられていて、職人の熟練の技がなければ、破れてしまうほど繊細。この薄さが、口の中で生地とクリームが一体となってとろけるような、独特の食感を生み出している。チェーン店だと思えないほど、クオリティが高い。しかも、440円という嘘のような価格だ!



薄く焼き上げたクレープ生地の間には、甘さ控えめのホイップクリームが丁寧に層に重ねられている。現代アートのように、じっと見つめていられる。そしてこのホイップクリームは、ミルクの風味豊かで、しっとりとしたクレープ生地との相性抜群。
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層を厚くすれば、作業効率は格段に上がる。しかし、ドトールでは、おいしさを追求するために、この手間を惜しまない。一枚一枚の生地とクリームのバランスを最適化することで、口の中でとろけるような、究極のくちどけを実現した。職人の情熱と、素材へのこだわりが詰まった、まさに至極の一品。ちなみに、このミルクレープはフランス発祥だと思われがちだけど、実は日本生まれのスイーツだ。



ドトールでは頼むものをそのまま食べるのが一般的だけど、実はアレンジもできる。シンプルなアレンジでありながらも楽しくて、いつもよりも美味しさが倍増するのだ。

ミルクレープを頼むとき、アイスコーヒーフロートも一緒に頼むと、倍以上に楽しめるのだ。まずは、フロートのアイスを溶ける前にミルクレープにかけてみよう。ミルクレープの生クリーム感がよりさっぱりしてアイス版を食べてる感覚になる。



そして、時間が経ってフロートのアイスクリームが溶け、コーヒー味のアイスクリームに変わったところで、またミルクレープにかける。そうすると、カフェラテ風味のミルクレープの完成だ。



ドトールには日本のチェーン店ということを忘れるほど色んな食文化の味や楽しみ方がある。気楽にお店に入ってその日の気分に合うものを頼んでリフレッシュできる。そんなドトールをイタリア人の僕は「頑張りの源」だと思うのだ。

▶︎マッシさんの公式Xはこちら!

マッシ=写真・文 池田裕美=編集

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