「俳優という仕事を通して社会に問いを投げかけ、メッセージを届けられる存在でありたい」。
磯村勇斗は、その強い信念を胸に抱き、俳優として新たな挑戦に踏み出した。映画『若き見知らぬ者たち』でその姿勢は鮮明に表れ、さらに故郷・静岡で立ち上げた映画祭は、彼の情熱が形になったものだ。
映画を通じて地元を活気づけ、次世代へメッセージを繋いでいくーーそんな磯村勇斗の挑戦は、今始まったばかりだ。
【写真11点】「映画『若き見知らぬ者たち』主演 磯村勇斗さん」の詳細写真をチェック 今の時代、俳優が果たすべき役割とは?
磯村勇斗は、その問いに真剣に向き合っている。
「ただ役を演じるだけではいけないと思うんです」と彼は語り始める。俳優として社会に対してメッセージを発信できるような存在でありたいと、強く感じているのだ。
「本来なら、役に集中するだけでも十分だったかもしれません。でも、今は俳優も考え、行動しなければならない時代だと思います」。
俳優としてのキャリアは10年。まだ短い道のりだが、何度も業界の壁や現状に対する疑問に直面してきた。
「今こそ、保守的なシステムを再構築するタイミングがきていると感じます。このままでは、次の世代も同じ壁にぶつかってしまうかもしれない。
それは避けないといけないし、現状をそのまま続けるのはつまらないとも思います。だからこそ、新しいアプローチをこれからも探し続けていきたいです」と強い決意を示す。
その瞳には、俳優として、そして表現者としての強い自覚が宿っている。それが磯村の揺るぎない信念を支え、挑戦を続ける原動力となっている。
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