ジロカストラはアルバニアとギリシャの国境付近にある町。石造りの街並みが美しい旧市街。
連載「B級グルメジャーニー」とは…… アルバニアと聞いて、観光名所や名物グルメをイメージできる人は少ない。
そもそもどこにある国? どんなご飯があるの? 今回はそんな謎に包まれた国・アルバニアのグルメを、B級グルメさんに紹介してもらおう。
案内人はこの方!
異世界B級グルメ●世界各地のB級グルメやローカルグルメを探している旅人。これまで40カ国、200以上の地域を巡り、自身のYouTubeチャンネル「異世界B級グルメ」で各地の様子やグルメについて紹介している。特技は水泳と迷わない方向感覚。趣味は各国の紙幣とコイン集め。
日本人の99%が行かない国、アルバニア
アルバニアはバルカン半島に位置する国。南にはギリシャやトルコがあり、西側はアドリア海に面しており、対岸のイタリアにはフェリーで簡単に往来ができます。首都はティラナという街で、この国全体の人口は276万人ほどですが、その半数以上がイスラム教徒。周辺国の影響を受けつつ、多様な文化が混ざり合った、とても面白い国です。
赤線で囲った所がアルバニア。食文化もマーカーで記した周辺国の影響を受けている。
アルバニアは、“日本人旅行者の99%が行かない”と言われている国。それだけに知らない食べ物があったり未知の部分が多かったり、観光客自体も少なく静かに旅ができる場所です。
アルバニアの観光名所のひとつ、「ベラト」という中南部に位置する街には、オスマン帝国時代の町並みが保存されており、世界遺産に指定されています。
“千の窓の町”とも称されるベラトは石造りの家が要塞を囲み、街にはモスクから流れるアザーン(イスラム教の礼拝の時間を告げる放送)が流れる、異国情緒あふれる街です。
オスマン帝国時代の街並みが残る街、ベラト。
そんなアルバニアは、「欧州の秘境」や「欧州の北朝鮮」などとも呼ばれ、閉鎖的なイメージもありますが、食文化に関していえば、多様でとても面白いのです。
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