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ホワイトにブラックのツーカウンターがあしらわれたクロノグラフが、モノトーンベースのスタイルにベストマッチ。スポーティな雰囲気もカジュアルなスーツに合っている。腕時計73万2600円/チューダー(日本ロレックス / チューダー 0120-929-570)

ホワイトにブラックのツーカウンターがあしらわれたクロノグラフが、モノトーンベースのスタイルにベストマッチ。スポーティな雰囲気もカジュアルなスーツに合っている。腕時計73万2600円/チューダー(日本ロレックス / チューダー 0120-929-570)


人の心に響くクリエイティブのヒントは、普段の何気ないシーンにこそ潜んでいるもの。

“日常で忘れがちな小さな愛”をテーマとするGOKKOのショートドラマは、常に感性を張り巡らす多田さんの鋭敏なクリエイティビティに支えられているのかもしれない。そんな多田さんもスーツに袖を通す機会はあるという。

「弊社が手掛けるショートドラマは、映画やドラマのまったく新しい領域であり、最先端の映像エンタテインメントとして世界中で注目されています。

おかげさまで弊社の作品もさまざまな賞をいただく機会が増えたのですが、そういったアワードの授賞式にはスーツを着て臨むようにしています。その際もクラシックなスーツではなく、今回着させてもらったようなデザイン性のあるスーツをTシャツで着崩すようなスタイルですけどね。

僕には天才の定義があり、才能があるだけではなく、才能を世間に認めさせた者こそが天才だと思っています。賞をいただくということは、まさに才能を認めていただいたということ。そんな特別な瞬間に相応しい、自分をラッピングしてくれる特別な服こそが、僕にとってはスーツなのです。

多くのビジネスパーソンにとってスーツは信頼の証しかもしれませんが、僕にとっては天才の証し。晴れ舞台で輝くための晴れ着なのです」。

オリジナルのショートドラマ制作という多田さんの仕事とリンクさせ、インナーには映画モチーフのグラフィックTを合わせた。“着流しスーツ”ならこんな遊び心も大いにあり。

オリジナルのショートドラマ制作という多田さんの仕事とリンクさせ、インナーには映画モチーフのグラフィックTを合わせた。“着流しスーツ”ならこんな遊び心も大いにあり。


新しい映像表現として注目を集めるショートドラマだが、今はまだ世界的覇者はいないそう。そして世界進出も視野に入れる多田さんは、世界一豊富な日本のIP(知的財産)をもってすれば、同分野で天下を取れるという。

スタイリッシュなスーツを着流し、オスカー像を掲げる多田さんーーそんな姿を見られる日が今から待ち遠しい。
GOKKO 総監督 兼 代表取締役 多田 智さん●1994年生まれ。日本と中国のハーフ。自ら発起人となり、2021年に仲間と縦型ドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を結成。TikTokにオリジナルショートドラマを投稿し続け、現在SNS総フォロワー数250万人、累計再生回数30億回超。総監督としてクリエイティブ面を統括する。

OCEANS11月号「NEWSなデニム」から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック


清水将之=写真 与那嶺龍士=スタイリング 竹石安宏=文 菊地 亮=編集

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