腕元はGショックのデジタルウォッチ。ステンレススチール製ベゼルでケースを覆ったタイプなら、カジュアルになりすぎず、程良く遊び心を加えることができる。腕時計2万9700円/Gショック(カシオ計算機 0120-088925)
スポーツエージェントとは、スポンサーシップを結びたい企業と、スポーツ選手やチームなどを結びつける仕事。
いわゆるマネージメントではなく、プロモーションやブランディングに加え、マーケティングやホスピタリティなど、スポーツが有する多様な価値を企業に提案。ゆえに業務も多岐にわたるという。
「クライアントとの打ち合わせなどでは、今回のような“着流しスーツ”やジャケパンが多いですが、契約選手とスポンサー企業へ表敬訪問する際はスーツにタイドアップです。
またスポーツやイベントの現場に行くこともあります。そのため、タイを締めればきちんと見え、なおかつカジュアルダウンもしやすく、伸縮性があって動きやすいスーツを選ぶようにしています。
このニューバランスは撥水性能もあり、現場で活躍しそうですね」。
スーツのスポーティさを活かすなら、防寒にはコートではなくキルティングベストという選択肢もあり。金子さんが着用したような、シンプルかつ薄手、そしてブラックのものを選びたい。ベスト3万1900円/トラディショナル ウェザーウェア(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店 03-6810-0388)
着こなしの幅広さだけでなく、あらゆるシーンに対応するマルチな高機能スーツ。それはスポーツエージェントという、日本ではまだ未知のビジネスに取り組む金子さんにとって、理想的な仕事服といえるだろう。
そんな金子さんはもうひとつ、仕事服にこだわりがあるそうだ。
「スポーツエージェントは、本場のアメリカではなかなかなれないために“Dream Job”と呼ばれる花形的な仕事です。そして一流選手のエージェントは、スーツの着こなしも含めてみんな格好いい。
私はまだまだですが、そんなエージェントは日本にいないので、目指したいですね。ビジネスにおいても格好良くあることは大事だと思っており、スタッフにも日頃から言い聞かせているんです」。
格好いいと思われるということは、憧れられる存在であるということ。プロのスポーツ選手に限らず、組織を率いる経営者にとっても、それは重要なことといえるだろう。
長年ゴルフで鍛えたたくましい体で“着流しスーツ”をモノにする金子さんは、文句なしに格好いいと思うのだ。
オール・グリップ 代表取締役 金子真育さん●1987年、神奈川県生まれ。学生時代からアマチュアゴルファーとして活躍し、慶應義塾大学法学部卒業。2010年、TBSへ入社しスポーツ局ディレクターに。18年オール・グリップ創業。プロゴルファーの松山英樹選手やロサンジェルス・ドジャースと契約を結ぶ。
OCEANS11月号「NEWSなデニム」から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!