証言①「イタリアではバラ売りだけど……」(愛知県在住20年以上、マルコさん)
「多くの野菜と果物はビニールに包まれているから、好きな量を買えないときがある。イタリアではバラ売りが一般的だ。あとは買い物カゴはないよね。もうひとつの違いは接客。日本では魚売り場、肉売り場などで店員さんに直接注文することがあまりない。イタリアでは番号札を取って、自分の番になったら欲しいものを好きなだけ伝えて、店員さんに取り分けてもらうんだ」(マルコさん)。
確かに、イタリアではスーパーといえば、コミュニケーションを取れる場所のひとつだ。
証言②「一日中いても飽きないほど面白い」(愛知県在住10年、ミルコさん)
「初めて日本のスーパーマーケットに入ったとき、本当に驚いた。全体的なレイアウトは、イタリアのスーパーとそれほど変わらないように思ったけど、野菜の並べ方がとてもキレイで、果物が一つひとつ丁寧に包装されているのには感心した。
日本のスーパーには、見たこともないような商品がたくさんあって、一日中見ていても飽きない。面白くて毎回夢中になってしまうから、妻に連れ戻されることも珍しくはない。ただ、果物や野菜の値段がイタリアよりも高いと感じることがある。それでも、日本のスーパーはとても清潔で商品の種類も豊富だから、良い印象しかない」(ミルコさん)。
新しい風景、商品、並びを見て興奮する気持ちは何年住んでも消えないのだ。
証言③「イタリアのパスタもあって安心」(岐阜県在住13年、ガブリエーレさん)
「日本のスーパーを初めて訪れると、多くの商品がイタリアとはまったく異なり、とても新鮮な体験ができる。特に、青果コーナーにはダイコン、ゴボウ、ショウガなど、イタリアでは見慣れない野菜がたくさん並んでいて、目を見張るものがある。パセリも種類が違っていて、興味深いね。
ほかにも、お煎餅やさまざまな種類のソースなど、イタリアでは見かけることのない商品がたくさんある。日本のメーカーの商品だけでなく、イタリアでも有名な『Barilla』や『De Cecco』などのパスタも置いてあり、安心感もある。お菓子売り場でも、世界中で人気のブランド商品を見つけることができるね。
そして、日本のスーパーの店員さんは、立ったまま接客をしてくれることが多い。座ってレジ打ちするイタリアとは違う光景で、新鮮に感じる外国人も多いんじゃないかな」(ガブリエーレさん)。
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