本家本元が手掛けたレストモッド
レストモッドとは、レストアとモディファイを組みあわせた造語。要は旧車を修復して、一部をカスタマイズすることだが、そのためには修復する技術と、カスタマイズのセンスが欠かせない。
フロントグリルの種類が選べたり、ルーフの上にLEDライトバーを備えたりできる。
イチから車を作るわけではないため、チューニングメーカーをはじめいくつものプレイヤーが参入しているが、こちらのクラシック・ディフェンダーのレストモッドを手掛けたのは、ランドローバーの、レストモッド部門と言うべき「ランドローバー・クラシック社」。
つまり本家本元がアップデートしたクラシック・ディフェンダー、というわけだ。
レストモッドされるベース車両は2012年から2016年の間に生産されたクラシック・ディフェンダー。
同車を熟知したエンジニアたちにより細部まで完全にリマスターされ、再設計され、そして現代に合うようにアップグレードされている。
つまり、 “あの時”のディフェンダーよりも格段に乗りやすくなっているのだ。
搭載されるエンジンはランドローバー純正の405馬力の5.0リッターV8ガソリンエンジン。これに現行型ディフェンダーと同じZF社製の8速オートマチック・トランスミッションが組み合わされる。
写真のようなレカロシートも選ぶことができる。
また足回りにはオンロードでの快適さと、ディフェンダーらしいダイナミックな走りを実現するために開発された自社製サスペンションやアンチロールバー、ブッシュなどが取り付けられる。
またフロントに335mmディスク、リアに300mmディスクを備えた高性能ブレーキを装備し、滑りやすい路面で車両を安定させるDSCも備わる現代的な乗り味に仕上げられているのだ。
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