もともと「むしり」は、「Big Ben 臼田店」の店主の祖父である瀬川 清さんが、戦後に鶏を蒸し焼きしたメニューを考案。蒸し焼きの状態で手で豪快にむしって食べるのがもっともおいしい食べ方ということから、「むしり」と命名したという。
昭和34年に「元祖若鶏むしり専門店 瀬川」をオープン。昭和54年にテイクアウト専門になり、現在「むしり」をイートインで食べられるのは、「元祖若鶏むしり専門店 瀬川」から徒歩1分ほどの距離にある「Big Ben 臼田店」だけである。
「むしり」は、鶏本来の旨みを最大限に引き出すため、塩コショウのみというシンプルな味付けで仕上げられている。約1時間という時間をかけ、じっくりと焼き上げることで、鶏肉の旨みが凝縮されていくのだ。
この間も、部位ごとの焼き加減にムラが出ないよう、6~7回は焼き加減を確かめながら、焼き向きを調整し続けるという。その手間と情熱が、この一皿に込められているのだ。
注文を受けてから調理するため、焼き上げまでに時間がかかる。そのため、通常はイートインでも事前予約制となっているそう。「Big Ben」で「むしり」を注文すると、「若鶏むしり 瀬川」に連絡が入り、調理された焼き立てアツアツの「むしり」が提供されるという仕組みだという。
手書きのイラストメニュー。どれも気になるメニューばかりだ。
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